イブプロふぇん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ギャグものかと思って見終わったら少し考えさせられた
原作も知らないし、そもそも見ようと思って前情報をチェックしていたわけでもないが最終話まで見終わった。
同クールの『女子高生の無駄づかい』を見ていて他に今季何か見るのないかと探していて同じようにギャグ系かな?と思い見始めた。
コメディタッチの描写もあり、クスリと笑う場面も多々あったが結果として上記の作品とは全くの別物だった。
「"性"に振り回される女子高生」を極端に表現しつつも笑いも絡めごくごく一般的な高校生らしさも描かれていたように感じる。
物語りが進むに連れての各ヒロインたちの心の成長も描かれていた。
個性豊かなヒロイン達が性差や個人差のある"性"に対する考え方を学びつつ経験しつつ自分の中にある程度の定義を持つまでを上手く描けていると感じてならない。
文芸部という共通項を持ちながらも、性に対する考え方は最終的には各々ヒロイン個人個人で極端に違う。なのに物語りとして最終話まで見てまとまっていると感じられたことが自分でも驚いた。
賛否両論、極端な意見も多くあるであろう"性"というモノを"女子高生"という一般的に清らかや無垢なイメージもあり、俗に言う難しい年ごろの人間に扱わせる大胆さ、しかも単純なエロにならず納めたことがすごい。
それにはもちろん、作画や演出、声優陣の安定感があってこそだっただろう。
物語りを物語りとして楽しめるには十分な土台はきちんとあったように感じる。
駄文を書き連ねてきたが、一見の価値のある良い作品であった。