たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
今君の目にいっぱいの未来
ガイナックスは本当に革新的なアニメ会社だと思う。
「エヴァンゲリオン」はともかく、
「王立」にしろ「トップ」にしろ、そして「ナディア」も
こんなにも人の心をわしずかみにできる最高のオープニングとエンディング、そして物語を作れたのは並大抵のことじゃないと思います。
この「ふしぎの海のナディア」はフランスのSF作家ジュール・ベルヌの「海底二万マイル」を原作としていますが
元々は宮崎駿の「天空の城 ラピュタ」をNHKで放送する予定だったということで、宮崎駿とNHKが共同で作ったプロットを、宮崎駿が劇場で公開してしまったので、あまったプロットを使ってNHKがTVアニメシリーズとしてガイナックスに発注したことから始まります。
つまり、「天空の城 ラピュタ」=「ふしぎの海のナディア」だそうです。
ガイナックスの元社長の岡田斗司夫氏は当時、NHKの会長から直々に作ってくれないかと打診され、あまりにもそのプロットが「天空の城ラピュタ」にそっくりで絶句したらしい。。。ですが、
同じプロットでも作る制作会社でこんなにも内容がガラリと変わってしまうのです。凄いですね。
作画に関しては多少古臭いところもありますが、最高のOP、ENと、庵野秀明監督特有の特撮オマージュやパロディを踏まえつつ、程よい冒険譚に仕上げられるのは本作くらいなものだと思います。
傑作です。