Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
浪費する、青春…。
この作品の原作は未読です。
この作品の視聴も出演する声優さんで決めました。
赤崎さん、ハルカス、あきちゃん、長縄さん、とみたん、りえりー、さとさとにM・A・Oさん…
これだけの声優さんが揃えられる作品…気にならない訳がありません。
WEBコミック誌「コミックNewtype」で大人気連載中の
学園ガールズコメディが待望のTVアニメ化決定!
ちょっちょ残念な女子が集う、さいのたま女子高校を舞台に、
とてつもないバカ・田中(通称:バカ)、
アニメや漫画を愛するオタク女子・菊池(通称:ヲタ)、
いつも無表情でロボットのような少女・鷺宮(通称:ロボ)を中心に、
個性豊かで魅力的な仲間たちが、女子高生というキラめきに溢れた青春を
無駄に浪費していく抱腹絶倒のJK学園コメディが今、幕を開ける!
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
この作品の長所と言えるのが、主な登場人物に「あだ名」が付いていたことでしょう。
名前って覚えるのが正直大変です。
しかも1クールで沢山の登場人物が出てくる作品だと致命的…
相当なインパクトが無いと、本編を完走しても名前を憶えていなかったり…?
その点、この作品はナイスなあだ名が功を奏したと言えると思います。
「バカ」「ヲタ」「ロリ」といったあだ名でキャラがパッと頭に浮かんできますから…
しかも、キャラと声優さんの結びつきも、この作品は大切にしていると思いました。
ツッコミ係のヲタ役をハルカス、低身長でひたすら可愛いロリ役を長縄さん、クラスの優等生であるマジメ役をりえりー
このキャラと声優さんの完璧なまでの組み合わせ…もう作り手のセンスに脱帽するばかりです。
日常系の作品なので物語にあまり抑揚はなく、大体パターン化されています。
切り出し特攻隊長であるバカの「ねぇ、今から面白いこと言って良い?」から物語が始まり、紆余曲折を経た後、生活指導室に呼び出されたヤマイの「分かるません」で物語が〆られる…
もちろん、この他のパターンもありますが、個人的にはこれが一番しっくりくる展開でした。
この作品に予想を凌駕する展開は必要ありません。
強いて言うなら類似のパターンを繰り返しつつ、最後に手元でちょっと曲がる変化球的な展開が、彼女たちの「浪費」を一番的確に表現できるのではないかと思って見ていました。
そして、時折良い感じの物語が差し込まれているのが、この作品の良いところ…
確か11話の「ゆめ」だったと思います。
大好きな作曲家との出会いから、夢である漫画家への道を改めて邁進しようと心に誓ったヲタの物語…
普通に泣けましたし、これまでロリ推し一本だった私の心に大きくヲタが刺さり込んできた展開でした。
彼女たちは決して浪費だけしている訳じゃないんです。
色んなモノを見て感じて…きっと大人になるための入念な準備している最中なんだと思います。
だからかな、温かく見守ることができたのは…
もしかすると、もっと浪費しているのを身近で見ているからかもしれませんけれど。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、「輪!Moon!dass!cry!」
エンディングテーマは、「青春のリバーブ」
どちらもバカ、ヲタ、ロボが歌っています。
個人的にはラップ調のオープニングが断然お気に入りでした。
1クール全12話の物語でした。
これまで中二病キャラといえば「まややん」が頭に浮かびましたが、とみたんの中二病キャラもなかなかだったり、赤崎さんといえば中二病のモリサマーが印象的でしたが、今回のバカ役は新鮮な感じがしたりと、私にとって新たな発見の多かった作品でした。
こういう肩に力を入れずに視聴できる日常系作品は毎クールに必須ですよね。
しっかり堪能させて貰いました!