haiga さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
箱根駅伝の面白さがギュッ!!っと詰まったアニメ
今観終わりました。めちゃくちゃ面白かったです。
元々駅伝ってものは日本人好みのエンタメ性の高いスポーツです。
特に箱根駅伝はドラマチックです。往路復路総合とそれそれ優勝が設定されてあり、例えは相互力が劣るチームでも片道に選手を固めればどちらかの優勝が狙える事。1位と20分以上離されたら繰り上げスタートになるルールであるため、当然自校の色の襷を繋ぐ為に学生達が必死に襷を繋いで行きます。
さらに10位以内に入ると来年も箱根駅伝に出場が確定する為、来年の後輩達の為に必死で頑張る4年生が見られます。その為下位争いも見逃せない。絶対的エースの存在や外国人助っ人の存在。出られなかった大学のエースが集まった学生連合の混成チームなど見どころを探したらキリがありません。
ただ、私は箱根駅伝は嫌いでした。正月の休みに10時間を超える放送時間。プロでもない大学生の駅伝になんでこんなに熱狂してるんだろ?って冷ややかな目で見ていたのが事実です。
そんな私の目を奪った1人の選手がいます。東洋大学の絶対的エース、いや箱根駅伝史上最強のエース柏原竜二。2代目山の神と言われた箱根駅伝1番の難所である登りの5区を得意とする男で、たった1人で順位をひっくり返し勝ちを確定させてしまう化け物ランナーです。
当時東洋大学は60数回出場して最高順位3位。それが柏原竜二のいる4年間で相互優勝3回です。以下に絶対的エースなのかが分かると思います。
東洋大学のレースは単純でとにかく致命的差をつけられずに、1人1人がロスなくミスなく襷を繋ぐ。
ひたすら繋ぐ。そして柏原竜二に襷を渡した瞬間、数分間の差もものともせずに1位を抜き去り、他の選手達の為の貯金を作る。そして復路ではその貯金を活かしながら優勝する。あまりにも鮮やかでカッコよくて痺れたものでした。
で、風が強く吹いているですが、最初は素人が箱根駅伝に出場なんてムリムリ絶対ムリ。って主人公のカケル同様に、私も思って観ていたんですよ。
でもリーダーのハイジのとてつもない情熱と行動力、包容力。
ハイジに引きづられて10人の仲間たちが少しづつ少しづつ変わって行き同じ熱量に変わって行く。最初は反抗的だったカケルも仲間たちとぶつかり合い、助け合いながら成長して行く。観ている私ももしかしたら行けるんじゃ?って思ってくる。その辺の描き方がとても丁寧でお見事でした。
2クールアニメですので1人1人のドラマもじっくり描いてありますし、特に落ちこぼれの王子のエピソードは応援したくなりますね。カケルとの友情に号泣してしまいました。
駅伝のシーンも実際に箱根駅伝を放送している日テレじこみですので、とてもリアルで臨場感があります。実況アナウンサーとかも本物の方ですよね?贅沢過ぎるw
スポーツが好きな方、爽やかな青春ドラマが好きな方には共感出来る作品だと思います。とてもオススメします。