Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
生き残れ、宇宙の彼方で
この作品の原作は未読です。
登場人物の多い作品ですが、それぞれキャラのイメージにマッチした声優さんが起用されています。
主人公のカナタ役に細谷さん、ヒロインのアリエス役にみのりん、その他はやみん、黒沢さんや島崎さんなど声優さんの顔ぶれも豪華です。
宇宙への往来が当たり前になった近未来で、
9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。
宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らを待ち受ける、
予想外の事態とは…!?
「マンガ大賞2019」大賞を受賞!
「SKET DANCE」の篠原健太が描く大人気SFサバイバルストーリーが
待望のTVアニメ化決定!
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
完走して振り返って思うこと…
マンガ大賞を受賞したのが納得できる作品でした。
彼らを待ち受けていた事態はホントに予想外…
きっと誰も予想できない展開だったのではないでしょうか。
ストーリーが骨太なので、ワクワク感やドキドキ感が半端ありません。
でもそれだけじゃありません。
物語がしっかりと登場人物の心に寄り添っているんです。
どの様な因果かは物語の進展に伴って明らかになるのですが、これまでの人生において心に住まわせてきた闇や影が心を惑わせ、時に言動に表れることもありました。
彼らの旅は決して順風満帆…とは言えませんが、振り返ったら場所にはいつも笑顔がありました。
もちろん、楽しいことばかりじゃありません。
大声を喚き散らして喧嘩したことだって…生きていく事に絶望を感じたことだって一度や二度じゃありませんでした。
ですが、一緒に過ごす時間と彼らの絆の強固さは間違いなく比例関係にあったと思います。
何があっても仲間であり続けることの大切さを痛感します。
そのために必要なのは本心をぶつけること…
そして心からの本心には、誰かが寄り添ってくれるということ…
大切な仲間なんです…
だから、傷付いた仲間の心の痛みをみんな自分に置き換えるんです。
きっと時間だけじゃない…流した涙の分まで含めて絆に変えてきた結果が答えを導いてくれました。
その優しさが堪らなく愛おしく感じる作品です。
本作品でも声優さんの演技が輝いていました。
特に強烈に印象に残ったのは、やはりカナタ役である細谷さんの演技でしょう。
真っ直ぐで何でも全力で取り組むカナタを見事に体現されていたと思います。
細谷さんはカナタみたいな「いざという時の全力全開」の様な演技がハマっていますね。
この作品でもその演技をしっかり堪能させて頂きました。
冒険だけじゃなくミステリー要素を持ち合わせたこの作品…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、nonocさんの「star*frost」
エンディングテーマは、安月名莉子さんの「Glow at the Velocity of Light」
挿入歌には、はやみんのキャラソンで「Star of Hope」と「アストラ号の冒険」が使われていました。
1クール全12話の物語でしたが、第1話と最終話が1時間スペシャルだったので、普通の1クール作品より濃厚に感じました。
何より嬉しいのは物語をアニメで完結まで描かれていたことです。
最後に、アストラ号の乗組員たちがこれからも幸せであることを切に願っています。