透明猫 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「隠れた名作」とはこの事
そして、14年も前の作品ではありますが「もっと評価されるべき」作品であると思います。
(なにしろこのサイトでも顔となるジャケット画がひどく縮小されてしまっていて可哀相ですw)
ウルトラマン的なバトルと、小学生の成長物語がセットになった作品ですが、
女子小学生の感情を丁寧・真摯に描写した日常パートが白眉。
主人公キャラも丸っこい絵柄で可愛く、とても好きですね。
キャラの性格も記号化されすぎておらず、真面目に描かれていて非常に好感が持てます。
(矢島晶子さんの内気な少女キャラがツボだった、というのもありますが…)
ストーリーが本当に素晴らしく、特に、喪失・別れを乗り越えていく終盤は必見。
{netabare}
ただ、しばしば出てくる新聞記者の、真相を究明するパートは必要だったか疑問ですw
結局ラスボスの位置もDD達が自分で見つけたし、
リベルスで変身したかと思ったら、すぐ倒されてしまうしw
{/netabare}
戦闘パートについては、正直、日常パートほど特筆すべき部分はありません。
{netabare}
(DDとオルディナの作戦行動の手際が悪く、少し笑えるのと、
後半でのチートの域に達した兵器開発・生産能力には注目ですw)
{/netabare}
戦闘モードになった時に、視界に戦闘補助用のインターフェースが表示されるのですが、
DDのは異星語なのに対し、主人公は平仮名(せいめいはんのうなし、等)になっているのは、
私のSF感性にキュンときて、格好良いと思いました。
エンディングは演出も良く曲も合っていたのに、
オープニング曲は破滅的なまでに合っておらず残念。
(劇中のBGM・アイキャッチの音等はとても好きでしたが…)
あと、サブタイトルがどれも素敵だったのに対し、
メインタイトルはちょっとどうかと思いました。
(人形のフィギュアと勘違いされるし、17にも大した意味は無いという…)
ともあれ、必見の傑作です。