退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
現代戦に魔女が戦う物語
幼女戦記が面白かったので、似たようなのがないかなと探して見つけたのがこれでした。
物語の舞台は、、第二次世界大戦時のヨーロッパによく似た世界で、架空の国家ゲルマニアが周辺各国に侵攻を始め、小国エイルシュタットにも侵攻してくるあたりから始まります。
この物語の主人公イゼッタは、魔女の一族の唯一の生き残りで、空を飛び、物体を空中で操ることができる能力
を持っています。
この物語の面白さは、現代戦の中に魔女という異質な存在が介入して、その圧倒的な力で敵を粉砕していくところだと思います。
前半はまさにそういう展開で、とても面白く見ていました。
また、このイゼッタも命を救われたフィーネ姫を慕い、けなげに自分の命を投げ出して戦う姿も良かったです。
でも後半になり、{netabare}魔女の秘密が徐々に敵国ゲルマニアに知られ始め、そして伝説の白き魔女ゾフィーをクローン技術で蘇らせてイゼッタと戦わせるなど、苦しい展開が続きます。
昔のおとぎ話の幸福な結末は実は嘘で、実際は裏切りと悲運の死の物語だったというところは興味深かったです。{/netabare}
ラスト。{netabare}イゼッタとゾフィーの決戦で、ゾフィーは王に裏切られた恨みをイゼッタに話します。
それに対し、イゼッタは王国が滅ぼされるのを恐れてゾフィーを異端審問官に引き渡したのは王として国民を守るため、苦悩の末の選択だと返します。
私にはどちらの気持ちもわかるけど、一番悪いのはゾフィーをその気にさせてしまった王様だよねぇと思いました(-_-){/netabare}
もう1人の主人公、フィーネ姫も国民のために気丈に立ち振る舞う姿はかっこよかったです。
そのほか、親衛隊の人たちや、ゲルマニアの軍人さんも、エースパイロットの人など、信念をもって行動しているところも良かったです。