Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
今日から青春、無人島っ…。あたしたち、けっこう元気です!
この作品の原作は未読ですが、視聴の決め手はもちろん声優さんでした。
M・A・Oさん、きよのん、和氣さんと聞いたらもう視聴するしかないでしょう。
遭難4人組の一人を演じた河野ひよりさんだけ存じ上げなかったのですが、「約束のネバーランド」のフィル役、夏アニメで放送された「荒ぶる乙女の~」の和沙役と知りインプット完了!
早速視聴に臨んだ訳ですが…兎にも角にもサバイバル感が半端ない作品でした。
家もない…。食べ物も、水もない…。
女子高生4人組は、どこかもわからない無人島でソウナンしてしまい大ピンチ!
…のはずが、けっこう元気です。
なんにもないから、なんでも作る! なんでも食べる!
知恵と勇気の無人島サバイバル!
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
彼女たちが辿り着いたのは、見渡す限り水平線の真ん中にポツンと浮かぶ無人島…
そこに制服姿の女子高生が4人…
これほど制服がアンマッチなシチュエーションも無いのではないでしょうか。
全てのモノが揃って当たり前の世の中で生きてきた私たちです。
いきなり無人島に放り出されたら、餓死か脱水症状であっという間にあの世行きです。
それが女子高生なら猶更…のはずなんですが、M・A・Oさん演じる「鬼島ほまれ」がこれまで父と世界各地を巡った時の体験が功を奏し、「女子高生のノリ」で無人島サバイバル生活が幕を開けていくんです。
これまでの体験をしっかり身に付けているほまれも凄いですが、幼少の頃から娘を劣悪な環境下で様々な体験を積ませてきた父親がただ者ではありません。
きっと小さい頃は目に入れても痛くないほど娘を溺愛していたと思います。
そんな娘には怪我などさせられない…ましてやそんな危険な場所なんて…
と思うのが普通の親心だと思うのですが、この親子はちょっと違うんですよね。
ですが、他の3人はサバイバルの経験が皆無だったので結果オーライだった訳ですが、水や食料を確保するのもほまれ以外にとっては初めてのことばかり…
まぁ、これも普通の反応だと思いましたけどね。
全員未経験ならその時点でゲームオーバーですが、1:3という人数比率がこの物語の面白さを確実に向上させていたと思います。
そのうち、1:3の比率が1:2:1に変化していく様も実に面白い…
最初は、ほまれとほまれ以外…だから比率は1:3だったんですけど、人間の本質として、自分の置かれている状況に順応しようとするんですよね。
すると、最初は絶対無理と思っていたことも慣れてきたら出来るようになっていたり…
「生きるためには仕方ない」と思えるかどうかで3の比率が2:1に分かれるんですけどね。
実際に無人島に流されたら、こんな風に上手くはいかないと思います。
きっと行動するより前に心が折れてしまうでしょうから…
それに、無人島で生き抜くサバイバル技術を会得している人が日本に一体どれだけいるのか…
それでも、腐らずに周りへの優しさや思いやり…そして時には女子高生らしい我が儘全てが「生」を感じさせる作品だったと思います。
気になるのは、一体彼女たちはいつまでソウナンし続けなければならないか…です。
でもこの体験は今後の彼女たちの人生を大きく変える出来事になりそうな気がします。
きよのん演じる天谷 睦は、ほまれからサバイバルの才能を見い出されているので、将来ほまれとタッグを組んで探検家になっちゃったり…?
実は、毎週の視聴が楽しみだった作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、4人によるユニット「あほむし」による「ココハドコ」
エンディングテーマは、きよのんの「生きる」
彼女たちの元気な様を一番良く表しているのがオープニングアニメだったと思います。
「ホントにソウナンしているんだろうか?」と思わせるような笑顔と砂浜を走り回る姿が見られて、挙句の果てには音楽に合わせて踊り出すんですから…
女子高生パワー恐るべし…といったところでしょうか。
1クール全12話の物語でした。
15分枠のショート作品であることも相まって、とても見やすい作品だったと思います。
しっかり堪能させて貰いました!