※アニをた獣医師 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
血を超えた愛の力
甘い評価かもしれないです。それでも満点をつけたかった。だから付けた。
内容は90分。驚きました。正直なところ、前半部分ぐらいで90分の内容がありました。そしたら後半があるんだもの。濃い物語でした。
作画、物語、音楽は文句なしです。
演技で驚いたのは、テイラー役の悠木碧さんの幼い演技もさることながら、エイミー役の寿美奈子さんです。彼女が心を開く前と後で明らかに声の形が変わります。ぎちぎちなかしこまった声から、妹に心を開いたような声に変ったところにビビりましたね。ヴァイオレットが少しずつ優しくしてくれたのでしょうね。
さて。物語は大きく分けて二つ。そして主軸となる人物は4人。カギとなる言葉はエイミー。イザベラの昔の名前。
前半はヴァイオレットとイザベラの物語。
女学校にとらわれた人生をおくるイザベラ。そこに父からの命で家庭教師として派遣されたヴァイオレット。そこから物語が始まります。
とらわれた自分とは対照的に思えたヴァイオレット。どこへでも自由に飛んでいる鳥のように思えたのでしょう。
しかしヴァイオレットの過去を聞いていくうち、そして自分が呼吸器の病に苦しんでいるときに近くにいてくれたことをきっかけに心を開いて妹の話をしてくれます。
彼女には、ヴァイオレットに対して恋のような愛が見えた気がします。憧れでもあったのでしょう。綺麗で完璧のように思えた。だから彼女の過去を知り、友達になりたくなった。
イザベラはヴァイオレットに出会って、エイミーの頃の記憶を強く思い出すことができたのでしょう。
そしてヴァイオレットに手紙を頼みます。エイミーに対する愛。
しかし、もう彼女はエイミーではない。だから彼女は。
「寂しいときはエイミー」そう呼ぶように手紙に込めます。
それを、その幸せを届けてくれたのがベネディクト。
そして。
後半はベネディクトとテイラーの物語。
テイラーが手紙の配達、郵便配達人になりたかった理由。
テイラーの言葉、「幸せを届けてくれた」 自分もなりたい。にいにのように、いや、師匠のように。
それがベネディクトだった。そんな彼にエイミーが手紙を託す。数年越しに。
「わたしはテイラー。エイミーの妹です。」
涙が止まらなかったです。
また一人前になったら、会いに行く。そう願いを込める。
{netabare} 忘れてるだけかもしれないですが、後半はほとんどオリジナルというか、前半の物語に足してくれたんだと思います。覚えてないだけかもですが。 {/netabare}
暁先生の言葉、大好きです。本を閉じた…ry
二人の絆。これが外伝のテーマ。