プクミン さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
大満足!!
全12話(1話と12話のみ前編・後編の2つのため、実際14話分)。
【あらすじ】
西暦2063年。
高校生8名と10歳が1名、計9名が惑星キャンプ(惑星マクパ)に行った際、突如、謎の球体が現れ、それに飲み込まれる。
その後宇宙に転移されるも、乗り捨てられたと思われる宇宙船に乗り込み、全員が一命を取り留める。
【内容】
宇宙船に乗り込み、目の前にある星を見るも、そこは惑星マクパでは無く、生命反応の無い氷の惑星だった。
現在地を調べた結果、現在地は5012光年もの距離もあるため、超高速ドライブでも3か月掛かる為、食料や水が尽きるという状況。
そのため、様々な惑星を経由しながら進み続ける。
様々な星で、色々トラブルが起きるも、出来過ぎたぐらいに手に入れてたアイテムや情報が直ぐに役に立って、フラグ回収が早い!!
【感想】
主人公のカナタ、ヒロインの内の1人であるアリエス以外は、顔と名前が一致するまでに時間が掛かる。
理由は簡単で、主人公のカナタが活躍しまくるのに対し、他のメンバーは、出番が来るまで影が薄く、出番が来てスポットを浴び終わると出番が少なくなる。
話数的にキツイのは分かるけど、ここは少し残念だった。
以下、ネタバレを含む、この作品の感動シーンやら何やら。
{netabare}
いや~~!!
最初は、サバイバル+犯人捜しで、主人公のカナタが持ち前の高い運動能力で活躍しまくるだけかと思っていた。
話が進み着々と惑星を渡って行くが、その途中の惑星で事故に遭い、アストラ号は動かなくなる。
だがそこには、カナタ達が乗って来たアストラ号と同じ船がもう1隻あり、その中にはコールドスリープ状態になっていたポリーナ(ポリ姉)を見つけ、一緒に同行する事になる。
ここから話が一気に加速し、ポリ姉に輸血するために全員の血液型を調べたところ、キトリーとフニシアの血液が、細かいところまで同じだった。
更にDNAも完全一致という事から同じ人間、つまりクローンだった。
そこから自分達が抹殺対象になっているクローンという仮説を立て、そこから『オリジナルの若返りのための器』という考えにまで至った!!
頭いいねっ!!
それでも帰るという目的は変わらず、やっと自分達の星が見えたところで、ポリ姉が「地球」という単語を口にする。
しかしカナタ達にはそれが伝わらず、ポリ姉が星をマジマジと見てみると、大陸の配置が地球と違う事に気付く。
そこでポリ姉は主人公達にあの星は一体何なのかを問うと「惑星アストラ」だという!!
ここまでずっと、自分達が住んでいた惑星名を伏せていたのが凄い!!
その後色々あって、刺客がシャルスだと分かって、真相がはっきりする。
自分達を殺そうとしたシャルスだったが、それでもカナタは彼を仲間だと言い説得を試みるも、彼はワームホールを出し自殺をしようとしたが、カナタがその間に入る。
シャルスはカナタを殺す事が出来ずワームホールを止めるが、右腕は既にワームホールに飲み込まれていた為、カナタは右腕を失う。
そして最終話。
シャルスの口から語られる数々の真実。
1:地球は滅んだ!
2:別の惑星へ移住した!
3:歴史を書き換えた!!
4:100年遡った状態から文明を作った事にした!!
つまり本来の西暦は2063年ではなく、2163年!?
ポリ姉もコールドスリープしていた年数が12年から112年に!!
その後、アストラに帰るまでに色々な事があったとそれぞれが振り返る。
その中で、カナタの手に助けられたという出来事が多かったが、みんなを助けたその右腕は、遥か彼方の宇宙空間にある。
この演出が良かったね!!
みんなを助けて来た手が、最後の最後で犠牲になったという感じで、ここが一番感動した!!
アストラに帰還した後、オリジナル達は捕まり、カナタ達が乗って来た宇宙船は、博物館に引き取られる事になった。
数年後、それぞれ新しい人生を歩んでいた。
カナタは自分が実際に起こった遭難での出来事を本にして、売れたお金で乗って来た船を買い取ったところから『カナタのアストラ号』。
本当のタイトルは、ここだったのか!?
{/netabare}
とても全12話とは思えない、濃厚で壮大なストーリーと演出で大満足!!
体感的に24話ぐらいのボリューム!!
ただこの作品は、後半から話が加速するため、それまではつまらないと感じる人もいるかなと思います。
実際5話ぐらいから、ご都合主義的な感じが否めない。
なので、1話(前編・後編)を見て「面白そう!」と感じた人は、この物語を十分に楽しめるのではないかと思います。
まだ見てない人は、一度見て欲しい作品の1つ。
個人的には、かなりオススメの作品です!!