元毛玉 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
郵便配達員が運ぶもの
TV版視聴済み
外伝ですが、本編を知らなくても
楽しめる内容になっていると思います。
(まぁドールって何?とかはあるかもですけど)
お話のざっくり概要
自動書記人形サービスのドールのヴァイオレット
お望みならどこにでも駆け付けるとの事で
今度は富豪の親から依頼を受けて
イザベラという女学院に通う娘の家庭教師をやる事に
次の舞踏会的な所に向けて訓練
なんというかボールルームへようこそな感じ
牢獄と揶揄された女学院は全寮制みたい「ごきげんよう」
そんな感じ
物語は本編と切り離して楽しめます。
前半と後半で主軸となるキャラクターが変わります。
前半は未来が閉ざされ、置き去りの過去を思うお話
後半は未来を夢見て、思い出を抱いて前に進むお話
その二つを結ぶ、魔法の言葉が込められた手紙
詳細は是非、劇場に足を運んで観て頂ければと思います。
二つのエピソードの対比と、それを結ぶ手紙
構成力が高くて、最後まで物語の世界に引き込まれます。
作画は凄く良いです。TV版から良かったですけど
ここぞ という所は本当に丁寧に丁寧に表現してます。
光、ハイライトの表現が凄く綺麗です。
ヴァイオレットちゃんの美しさにはほんと見惚れますよ。
後悔の色あせたシーン、期待に満ちた色鮮やかなシーン…
色彩もシーンに合わせて工夫されてて巧い構成でした。
劇場で見るに値する見事な仕事をみせて頂きました。
声優も凄く良かったです。
前半メインの寿美菜子さん
後半メインの悠木碧さん
どちらも素晴らしい演技でした。
悠木さんはやっぱり子役をやらせると巧いです。
{netabare}
特に二人が引き裂かれるシーンの泣きの演技は凄かった
{/netabare}
心を鷲掴みにされるような演技から
心の糸が解けていくような演技まで
幅広く、あと時の流れを感じさせる演技も素晴らしい
主題歌は茅原実里さんの「エイミー」
みのりんの歌はストレートでやっぱりいいですね~
歌詞の中で特に印象的だったのは
「届きますように」
「幸せ運びたい」
です。
エンドロールを見ながら必死に涙を堪えてました。
素敵な作品をありがとうございます。
確かに受け取りました。
キャラはメインの二人によっていますね。
モブはモブって事でメリハリが効いてます。
{netabare}
「ごきげんよう」の人はもう名前思い出せません(苦笑)
閉ざされた未来の表現とヴァイオレットの引き立て役
なのかな?
ただ、普通に友達になりたかった的な表現は良かった
でも皆まとめてヴァイオレットの美の引き立て役ですw
{/netabare}
ドールのメンツは本編をみてないと分からないかも?
{netabare}
ドールも花道は人それぞれですよね。
{/netabare}
配達先も物語や舞台背景の補強に使われてます。
{netabare}
電波塔を気にしているばーちゃんは
戦争が終わってからの時間経過を表現する為に使われ
祖父からのプレゼントを受け取った男の子は
テイラーの幼さの補足に使われてます。
{/netabare}
何気ないモブも余す所なくすべてを主軸に添えてますね。
ちょっと思ってた事追記
{netabare}
エレベーターを新兵器呼ばわりする所はちょっと面白かった。
ヴァイオレットのセリフで特に印象的だったのは
{netabare}
「受け取りたくありません」
{/netabare}
です。
自分の感情に戸惑いながらも
はじめて友達としての反応を見せた時に
ぐっと心に刺さる物がありました。
{/netabare}
至る所でセンスと匠の職人技が活かされている作品
是非、劇場で郵便配達員が運ぶものを観て下さい!
本編を見逃した方にもオススメしたいです。
続編も鋭意作成中との事で凄く楽しみです!