ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
私達はきっと取り消せない
序盤 作画えぐいな
中盤 まって泣けるんだけど
終盤 やばい。語彙力が三歳児波に低下するくらいやばい。まじで
この話は手紙を代筆する少女の話
まぁといっても物語の最初から代筆屋(依頼人の下に直接出向き、依頼人の指定した通りの文章を書く、から嘘を書いているわけではない)で働いているわけではない。だからお仕事アニメっていうわけはないんだけども。お仕事の過程で主人公がどんどん成長していく感じかな。
私はこういう設定結構好きで、最初は「お、作画いいな」ぐらいしか思ってなかったんだけど、途中から泣かせてきて、本当泣いた((
基本は一話につき一つの依頼だから毎話ラストには泣ける。しかも物語の終盤でも感動。本当に感動よコレ。
主人公が立ち向かっているのは「過去」でありながら「未来」でもあるんだよね。「過去」に向き合わないと「未来」は永遠にこなかった。かといって時はながれないかというと、どうしても時間は迫ってくる。それは私達も危険を持っている可能性が高く、常にぶつかってるかもしれない。でもそれは日常になってしまっていて、私達は気づいていないのかもしれないわけで。
個人的に感じたのは『どんなに逃げたって「未来」からも「過去」からも逃げられはしないが、それでも私達は良い方向に歩くしかない』という教訓を勝手に見出しました。主人公は過去に向き合い、まだ真っ暗な未来に目を合わせ、取り消せないものがあると知りながらも、自分がしたいと思う良い方向に歩いていった。決して取り消せない。
まぁこんな稚拙な解釈をしても正直見た人によってとらえ方は変わるから、なんの足しにもなんないけど。どうしてもこの作品を広めたいという気持ちは察してください
しかし多少は不満点があります。それが0.5ぶんですね。とても感動的なラストなのですが、正直「ま、そうなるよな」みたいなラストです。まぁわかってても泣いてしまうのですが個人的にはお仕事回を減らして、もっと向き合ってほしかったですね。別にヴァイオレットちゃんが向き合っていないわけじゃないです。ちゃんと向き合う過程もありましたし、葛藤もしてたのですが、単純にもっと向き合うシーンが欲しかったな。という印象は受けました。具体的な措置は私では到底思いつかないのですが。
あとこの「手紙」が何かの比喩に見えて仕方がないのですが、全く分かりません。ほかの方のレビューを見てみたのですがイマイチピンとこず...
ぜひその辺も注意してみていただければ。もしわかりましたら、メッセなりTwitterのDMなりでお願いします
原作は暁佳奈さん。
監督は石立太一さん。境界の彼方の監督をされた方ですね。面白いわけだ
シリーズ構成は吉田玲子さん。けいおんやガルパンやのんのんびよりなどを手掛けてきた方ですね
キャラデザは高瀬亜貴子さん。初のキャラデザだそうですが、安定しすぎてびっくりしました…
劇判はEvan Callさん。ビッグオーダーや時間の支配者の劇版をされた方ですね
アニメ制作は京都アニメーションさん。言わずとしれた名社ですね
作画は本当に素晴らしい。キャラデザもさながら、背景、動きの細かさ、光の使い方。さすがとしか言いようがないよ。
opは響ユーopを歌唱した唐沢美帆さん作詞歌唱、kemuさんこと堀江晶太さん作編曲の「Sincerely」
edはエリカちゃん役の茅原実里さん作詞歌唱、菊田大介さん作編曲の「みちしるべ」今回は畑亜貴さんがいないけど菊田さんと茅原さんのコンビは強烈
声優さんはあっていて、泣くシーンなどは本当に泣いてるかと思った。ヴァイオレットちゃんは本当に役にあっている。
総合評価 紛れもない名作