tomledoru さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ビンで頭を殴った少女(違った視点から)
何かのコラムで滅びの言葉より,恐ろしいのは「そのシャツ誰が縫うんだい」というのがあったとかなかったとか。
ジブリの作品全体的に言えるのは「女性」が強く描かれていること。
相手がたとえ悪人でも,ビンで殴ったら「傷害罪ですよ」。(笑)
天空の城ラピュタ は,パズーの冒険物語とか,ロボットがかわいそうとかいうのですが,実は,守っているのがシータで,守られているのがパズーと考えてはいけないでしょうか。パズーは金貨三枚でのこのこ帰っていくし…
ドーラ一家の息子が「あの子もママみたいになっちゃうのかな」と言ってみたり,偵察用の凧に乗る際にシータは女の子だから,戻ってくるように言われるが「おば様も女よ」と言い返したりしている。
玉座の間で銃を向けられるムスカとのやり取り,も,少女とは思えぬ「圧巻」的な態度で感心してしまいます。
最大の疑問は,滅びの言葉「バルス」を言ったとき,言う時でもいいのだけれど「二人とも心中する」覚悟があったのだろうかということ、それが引っかかっていますね。結果オーライですが。
最後大きな木が,天に昇っていくのがブロッコリーに見えるのは私だけでしょうか。
惜しむべきは,「天才的な作品」にもかかわらず,公開当初評価されず,興行成績も芳しくなかった「早すぎた名作」であることかな。