イムラ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
いろんな意味で古き良きSF
<2019/9/9 初投稿>
原作未読。
2話まで観て止まってたところ、台風来てたので一気に10話まで視聴しました。
評点は全部観終えてからつけようと思います。
9人の少年少女の宇宙漂流記。
そんな感じのサバイバルSFです。
「11人いる!」とか「銀河漂流バイファム」と近い雰囲気・・・なのかなぁ。
どちらも観てないからわかんないけど多分そんな感じ。
(ちなみにドラマ「11人もいる!」は大好物)
あらすじはこれで凡そ伝わると思うので感想に移ります。
まず「最後まで観ないと評価わからん作品だな」という印象。
あくまで1クールで一つのお話。
なので数話観て「つまらない」と判断するのは早計ですよ。
そしてかなりちゃんとしたSFです。
SF的なギミックって既に出尽くした感あって、全く新鮮なものってなかなかないのですが。
そうした「既視感のあるSF要素」を数多く組み合わせることで面白くなってる。
(たくさん詰め込んでるのでとってつけたように感じてしまうところもありますが)
既視感と言いましたがそれは小説や映画での話。
最近のアニメではオーソドックスなSFって少ないので、SFに触れたことの少ないアニメファンであれば一つ一つ新鮮に映ってさらに楽しめるでしょう。
これに、キャラクター一人一人のバックグラウンドと物語の幹の部分が組み合わさってうんたらかんたら〜とストーリーもよく練り上げられてます。
総じてよく煎じ詰められた作品だと思います。
とは言いながら苦手なところもありました。
・ギャグがつまんない
これは好みの問題でしょうがスケダンの頃からあまりギャグは好みじゃありませんでした。
別にギャグはあっても良いと思うんですけどね。
・緊張感がゆるゆる
ギャグがあるから、というところを差し引いてもも少しなんとかならんのかな。
SF要素やストーリーそのものにツッコミどころがないわけじゃないけど、それをユルさで躱してる気もしないでもない。
これも好みなんですけどね。
・知らない惑星の生物が概ねショボい
これも好みなんでしょうけどせっかくこういう設定ならデザインや生態がもっとファンキーなの出てきても、と。
いろいろ書きましたが
10話まで観て気がついたらキャラクター一人一人の個性が自然と頭に入ってました。
いつのまにか物語に引き込まれていたのだと思います。
うまく着地していただければ秀作SFアニメになると思います。
<2019/9/11 追記>
11話、面白かったです。
山場でしたね。
緊張感もありました。
やっぱギャグ要らないんじゃ 笑
次回、最終回が楽しみです。
<2019/9/18 追記>
最終12話観ました。
笑っちゃうぐらいの{netabare} ハッピーエンドな大団円{/netabare}
最近のアニメで見かけない。
こんな{netabare} 駆け足でするすると丸く収まる{/netabare} とか人によっては受け入れられないかも。
私も普通のアニメなら「はぁ(;゚Д゚)?」となるところ
でもこれは古き良きSF
昔のSFって終わり方がせつないか明るいかのどっちか極端なんですよ。
また全体的にお話の進み方や繋ぎ方に無理を感じるところもありますが、それもSFの定番 笑
それらはE・E・スミスのレンズマンを彷彿とさせるもので懐かしい気分になりました。
ギャグは要らない言い続けてましたが最後の最後でようやく自分も笑えたの出てきました。
「飲み会かっ!」
あと{netabare} カナタがアリエスと結婚を決めた際、儀式だからと、シャルスのもとを訪れ「お嬢さんを僕にください」{/netabare}
SFギミックを生かしたダブルミーニングの心温まるエピソードで好きでしたね。
好みの分かれるところあるかと思いますが、するっと着地が決まった作品だと思います。