「超時空要塞マクロス(TVアニメ動画)」

総合得点
72.1
感想・評価
340
棚に入れた
1763
ランキング
1207
★★★★☆ 3.7 (340)
物語
3.9
作画
3.3
声優
3.6
音楽
4.0
キャラ
3.9

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ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

愛と文化と戦争はどこからきたか考えたSF

意表を突く設定で、以降数々の派生作品を生み出した独特の空気感がある。

二人称のことをおたくと言ったり、司令艦橋での冗談などゆるい雰囲気。。戦闘機乗りに、冗談半分で「人殺し」と言い、「仕方ないだろ。」と軽く返すセンス。お茶の間での戦闘物語。

この辺りの世代の違う作品をたのしむためには、演出や作画のの粗探しに終始せずに、何を意図しているのか想像しながら話の展開に集中するしかない。真面目な話なんだろうけど、今の二次元リアリティを求めるとしらける。

ずっと宇宙戦争SFだと思ってたが、ファーストコンタクトもの。異星人が歌やアイドルやディスコやキスに仰天する。で、あっと驚いて麻痺している間に攻撃してやっつけてしまうのだが、未だにやっぱり今回も附に落ちなかった。異星人の受ける地球文化の影響も単に18禁、15禁レベル。15禁の力で戦闘衝動に対抗できるのか。これはギャグSF、あるいは自分の想像力の欠如。おもしろいテーマなんだけど。

で、なぜ附に落ちないか考えてみると、クライマックスでのミンメイの歌、ミンメイの愛に同意できないし、感動できないことが主原因だと。

戦闘と並行してボーイミーツガール(というかメロドラマ)が展開される。少年がどちらとくっつくのか、やきもきさせるのは定石だが、落とし所が現実的で興醒めする。たまたま出会ったレストランの娘とキャリアを積んだ提督の娘。何も迷って理屈をつける必要などない。

歌も含めて、僕はミンメイが全く好きになれない。ちょっと天然で可愛げがあって、声が出て、歌になる程度でちやほやされて、そのくせ人(男)について行くしかなくて、少し上手くいかないと感情的になるヤツが。
37年前はこういうアイドルが支持されてたとは信じ難いが。

制作側都合での、地球荒廃後のエピソードは蛇足(いい話もあるが、赤ちゃんを盾にするのは禁じ手)。それに落ち目なアイドルを引っ張りすぎてくどい。地球の再軍備って、逆に“文化”の力を否定して27話の奇跡に水を差している。

最後にクローディアさん(作画、性格、声優さん)に助演女優賞をお渡ししたい。一番の功労者。(何故彼女が播種線艦長じゃないんだろう。)

まだ歴史の中に埋もれる話ではない思う。

投稿 : 2019/09/14
閲覧 : 345
サンキュー:

9

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