木村天祐 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
作画良し・世界観わかりにくい・スタンドバトル
作画良いですね
キャラデも個性的でアメコミっぽくて良いかな
妖精とか言ってるが、妖精には見えないです。普通にスタンドと言えばいいのに。
ストーリーは微妙。
まず世界観がわかりにくいです。説明が少ない。しかも小出しだから、毎回注意深く見ないと頭入ってこないです。
組織図も分かりづらい。帝国と五公、ドロテア、マフィア、傭兵etc.根気強く続けてみないとわけわからんです。
話の流れとしては、
{netabare}
1話主人公が友人と再会、妖精発動、ドロテアに入る→
よくわからん陣営のキャラが増える→
復讐botの友人との絡みを挟む→
5~6話前後でやっと帝国と五公の存在が語られて、帝国が邪魔な五公を暗殺してるってことがわかって、やっと世界観が見えだす。そこでドロテアのターン、今まで名前だけの組織だったドロテアが仕事してます~みたいな描写がでる。当然ドロテア所属の新キャラたち続々登場。ドロテアって戦争中の警察みたいな超強い権力を持った組織だとだんだんわかってくる。ここから作品の毛色が全く変わります。近世時代を舞台にしたノイタミナのPSYCHO-PASSの劣化みたいなアニメに変わります。→
傭兵と戦闘。今まで無敵だったドロテアに死人が出て、主人公がモブから進化していじけ虫になる。安い芝居で復活する→
五公の一人が帝国に反旗を翻す。傭兵も参戦。主人公が復讐botになる(意志のないモブに悪い意味で感情が宿る)→
五公が伏兵の七騎士に討たれて1期終わり
五公とか七騎士とか意味わからん専門用語いきなりポコポコ出すな、なんだそれと思うでしょ?実際アニメ見てていきなりポコポコ出てくるんですよ。説明も注意深く継続して見ないとわからないんです。そういうアニメなんです。
{/netabare}
あと、主人公が良くないですね。まず{netabare}アメコミ顔からのかわいい声。市ノ瀬加那さん、旬だし注目なのはわかりますけど顔とのギャップすごすぎでしょ。まあ、これは(私が最近市ノ瀬さんを推してるから)いいとして。
あと主人公の中身が無いですね。なんていうか、主人公には幼い頃からの友人がいて、今は復讐かなんかのために妖精書を集めてるんですが、こいつと絡ませるためにわざわざ作ったモブキャラみたいな感じがします。感情がなさそうというか、台本通りに動くだけのロボットというか、内面の見えない小説の一人称キャラみたいな、そんな感じのキャラに感じる。
ついでに言うと、友人も無理やり作った復讐botみたいな感じなので中身が無いです。復讐の理由が弱く感じる(戦争に巻き込まれたから要人殺すうおおおおみたいな感じ)のに、国の要人真正面から殺しに行こうとするバイタリティの持ち主。妖精書を集める・人を殺す・主人公と中身のない絡み方をするそれだけのロボットです(1期では少なくとも)。{/netabare}
主人公の所属組織 ドロテアもちょっと頂けない組織です。{netabare}妖精取締機関とかいってるけど、権力強すぎ。逮捕までしてるし、拷問がどうたらとか言ってるあたり好き勝手なんでもできる軍+警察みたいな印象(もちろん最初はわからなくて、途中からそういう組織だってわかってくるんです)。一般市民から妖精書を武力でカツアゲしてたときは本当可哀相でしたね。こんな組織が権力を振りかざして正義ヅラすのかと。政敵殺し回ってる糞国家の犬だという事実が更に追い打ちをかけます。{/netabare}
妖精も強すぎ。持ってないやつほぼ勝てないじゃないですか。{netabare}9話で出てきた妖精武器とかいう強そうな兵器を3話でクソ雑魚化させないでください。出落ちじゃないですか。妖精持ってない奴が、妖精に太刀打ちできる姿ほぼないんですけど。{/netabare}
1期最後まで見て、結論、話の主柱が見えなかったです。
妖精書とかいうのを探すのと、主人公の友達の復讐、帝国と五公の争い、劣化PSYCHO-PASSとやりたいこと多すぎ。キャラも多すぎ。構成下手じゃありません?
国の争いと復讐と妖精書は2期でクロスさせたいんでしょうけどもうちょっとうまく構成出来ませんでした?なんかつぎはぎ感拭えないんですよね。
近世感出して、やたら勢力図ゴタゴタしてるわりに、って感じなんですよね。デコレーションはちゃんと出来たけどみたいな。それが残念だったなぁ。
まあ、いいや。総評は二期も見て決めますわ。