勅使河原 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
OVAと考えて見た方が良い(ネタバレ無し)
原作未読。
以下、見やすくするためネタバレタグでレビューを収めてあります。
〇物語
{netabare}泣けるアニメというのは往々にして「人の死」あるいは「家族愛」が絡んでいます。
しかし本作は誰も死なず家族愛も垣間見えません。
血の繋がらない姉妹の兄弟愛を描いています。
そのため前半「これはもしかして泣けないんじゃないか」と危惧していましたがそれは杞憂で、後半はもう号泣してしまいました。
相変わらず泣けて心温まる良いストーリーです。
ただ1つ不自然に思うところがあって…
自動手記人形にはTVシリーズ及びOVAでも代筆以外の依頼が来ていました。
それはどれもあくまで「文章を書く」という範疇に収まるものでしたが、本作の依頼は簡単に言えば「家庭教師をする」という明らかに自動手記人形の範囲外の仕事でした。
これは明らかに無理があると思われたので、星は減らさせて頂きました。{/netabare}
〇作画
{netabare}
作画はTVシリーズよりちょっと良いくらいで、映画だから特別に力が入ってるという感じはしませんでした。
いやこれはむしろTVシリーズの作画レベルが高すぎるからです。
さすがです、京都アニメーション。{/netabare}
〇音楽
{netabare}
BGMはTVシリーズと同じものもありました。
正直まだ1回しか見れていないので新しいBGMがあったかまでは見れてないです…すみません。
でもEDはとても良かった!
作品に感情移入したままエンドロールを迎え、「エイミー」と曲名が流れてきた時、また泣いてしまいました。
茅原実里さんの個性ある歌声と曲調が、ヴァイオレットエヴァーガーデンという作品世界に実にマッチしていると思います。
YouTubeで「エイミー」のMVがフルで上がってたので聞いたらまた泣いてしまいました。
パブロフの犬ですね。{/netabare}
〇総評
{netabare}
「安定してて良かった」が私の率直な感想です。
裏を返せば若干物足りなさはありました。
でもそれは「外伝」というTVシリーズの延長線上という位置づけだからであって。
完全新作劇場版には大きな何かがあるのではないかと期待しています。
これから見に行かれる方は劇的な事を期待せず、長めのOVAだと考えてご覧になるのが良いと思います。
{/netabare}