ato00 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
私も家出して、白いノースリーブパーカーの少女と出会いたくなりました。<追記;地上波初放送、こんな時代だからこそ><追記;地上波第2回目放送>
思い立ったが吉日。
残暑厳しいとある秋の昼下がりに「天気の子」を観ました。
いつぐらいぶりの映画だろう。
あれはたしか「君の名は。」以来。
期待値が高かった分だけ不安でした。
が、それを上回る出来。
新海節が全力全開です。
雨、雪、雲間からの陽光、猫、拳銃、電車、ビル群、そしてボーイミーツガール。
私的にもっとも感じたのは美東京です。
実写的俯瞰的風景。
全身で東京を感じることができました。
圧巻が外苑花火、あの視点で花火を表現するなんて初めてです。
代々木の廃ビルから始まった一人の少女の想いが世界の形を変えるなんて。
離島出の少年との出会いが世界の理を揺るがすなんて。
少年の想いがすべてを振り切り、少女に届くなんて。
少女がその想いをすべて受け入れるなんて。
ストーリーはストレート。
だから、映像の中に没入できたのかな。
ラストは意外?にも超ハッピー。
新海監督、私は決して怒ってはいませんよ。
最後に声優さん。
心配したけど、違和感がありませんでした。
それにしても、香菜嬢とあやねるが恋敵なんて。
ちょっとした小ネタに口元が緩みました。
<追記;地上波初放送、こんな時代だからこそ>
{netabare}この世の中は狂ってるんだ。
私はこれが当たり前だと思っています。
地球に生命が誕生して38億年。
環境の変化は常に生命を翻弄してきました。
人類文明の歴史はたかだか数千年。
まだまだ、よちよち歩きの赤ん坊なのです。
人知を超える異常な世の中。
これが正常なんてわからない。
「あっと言う間に世界は変わってしまった。」
これもまた当たり前のこと。
ありのままを受け入れ、前を向いて進んでいく。
今我々が求められていることだと思います。{/netabare}
<追記;地上波第2回目放送>
{netabare}約2年ぶりの視聴です。
あれからいろいろありました。
コロナは収束したのかしないのか。
戦争だって始まりました。
そして相変わらずの温暖化・・・
50年に一度の云々かんぬん。
今まで経験したことのない台風。
危機喚起の決まり文句にはもう飽き飽き。
何故そんないい方なのか、本当のところを教えて欲しいものです。
人間の目から見れば地球は狂っているんでしょう。
一方、それは地球からみれば平常運転。
誕生後荒れに荒れた地球が落ち着いたのはここ6億年来。
でも、それ以降でさえもカタストロフィはありました。
近隣超新星の爆発・巨大隕石の衝突・スーパー超巨大噴火・氷河期・・・
人知では計り知れない出来事をこの地球は幾度も体験したのです。
地球と人類の相対。
爽やかなラストシーン後、いつもそんな言葉を思い出します。{/netabare}