稲葉姫子 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:----
評価が分かれ・面白いです
この2019年度夏のアニメで、良くも悪くも一番の注目株です。
原作未読です。
・2018年春->2019年夏
・制作:WHITE FOX->アスリード(実質)
・監督を含め主要スタッフ変更
・総集編騒ぎ
作者やオーバーラップ文庫などの思惑・意志を無視して、2018年の当初のスタッフ・制作会社で作っていたら、ここまで低評価の作品にはならなかったに違いありません。その変更の一番のキーはなんといっても脚本・シリーズ構成です。
スタッフ変更前は筆安一幸さんでした。筆安一幸さんは、MONSTER(2004年)の脚本を書いた超一流シナリオライターです。筆安一幸さんから見れば、めちゃくちゃな原作であり、このままでは作品にならないと補正をして「まともなもの
」にしてしまったことが、この変更騒ぎの大元なのでしょう。
あのままWHITE FOXで作っていれば、少女終末旅行とならぶ名作になったかもしれません。でも、名作にしてはダメだったのです。この「ありふれた職業で世界最強」は2流・B級でなければならないのでしょう。
で、Episode.08過去との再会までの感想です。
Episode.01-Episode.05までは、正直面白かったです。わかにくい序盤も見ていればだんだんわかってきます。製作費の問題かCGを多用する作画も、あまり気になりませんでした。ダークヒーローであり、自分たちだけよければいいという主人公は心地よくもあります。
と、ところがEpisode.06残念なウサギから、バットマンダークナイトような匂いがなくなり、うさぴょん!というバラエティーにいきなり変わります。地上に出たら暗さがなくなり、明るさ全開です。これは度惑います。(笑)それだけでなく、ハーレムものになっていく雰囲気さえ出てきました。
すごいです。
私はこの滅茶苦茶な作品がだんだん好きになってきました。