アンデルエレーラ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
デビルイヤー曾根崎
高校の文芸部に所属する女子5人の青春奮闘劇。
「死ぬ前にしたいこと」という話題に対し、部員の1人が発した回答をきっかけに、
彼女たちは‟性"に振り回される…
1話を見た時は、純粋な文芸部員の下ネタコメディかと思いましたが、
話数を重ねるごとに、良い意味でこれは少し違うなと。
まず、思春期特有の‟性”への興味という繊細な題材を、
テンポの良い会話で上手くコミカルに表現できていて、普通に見やすい。
作画も綺麗です。
そしてこの作品は単なるコメディではなく、
女子高生達が‟性"をあくまでもきっかけに、‟恋"を知る物語であって、
部員5人がそれぞれ葛藤する様子に徐々に引き込まれていきました。
ー8話ー
{netabare}ついに文化祭の朗読劇&キャンプファイヤー
物語が大きく動きましたね!
菅原さんの行動がきっかけに、小野寺さんと泉が結ばれることに!
影を踏むのが泉の方からだというのが素敵ですね。 物語としては納得です。
しかし私は菅原さんが好きなんです(笑)
小野寺さんの気持ちを知った上で、自分の気持ちに素直になる。
普段あまり感情を表に出さない菅原さんの、ある種の芯の強さみたいなものが好きです。
ロリコン演出家に触発されて行動を起こすのは謎ですが、
それもミステリアスな菅原さんの魅力かもしれません。
自分が失恋したと知った後に「執着する」と発言していたことから、
今後の展開に注目です!(ドロドロするのかな?)
あと須藤さんは菅原氏のことが好きなのでは?、という描写がいくつかあるので、その点も気になります。
8話では曽根崎さんも、一歩踏み出しましたね。
周りからの視線を気にせず、天城くんとの関係に自信を持とうと。
それに気づかせてくれたのが、一見自身とは真反対のギャルだというのが、なんか良いなと思いました。{/netabare}
今のところ今期1です。
ー9話ー
{netabare}9話では5人の中に少し亀裂が入るというか、不穏な空気が漂ってきましたね。
勝っていると自分が中心で、負けていると視野が広がる。
すごく分かるような気がします(笑) {/netabare}
ー10・11話ー
{netabare}やはり須藤さんは菅原氏が好きだったのですね。
5つの恋の内の1つに、同性への恋があるのは素敵。
須藤さんが自身の気持ちに気づくまでの過程が自然に描かれていて、
本当にこの作品は丁寧にできてるなと思います。
予備校で杉本と出会い、須藤さんの恋も始まるのかと思いきや、
その正体は、THEめんどくさい男子。
男子に幻滅すると同時に、菅原氏への思いが徐々に確かなものへと。
(あれほどひどい「ちょ、待てよ」は見もの。)
しかしその思いをぶつけるタイミングの悪さといったら…
切ない!切なすぎる!
そして「選ばれなかった側の物語」こと菅原氏の恋もまた切ない。
見返して気づいたのですが、泉の方から菅原氏に話を聞いて欲しいと持ち掛けたのですね。
恋の相談を異性にするなんて… 泉君いけない子です。
さらには本郷先輩のミロ先生への届かぬ思いにしんみりしたかと思えば、
探偵曽根崎退学危機という怒涛の展開!
ということで10・11話では予想以上にシリアスな展開になりましたが、
笑いも忘れていない点バランスが良いですね。
十条さん退学の一報後、部室に掲げられた「純潔」の文字が落ちる演出も好き。
校長の貧乏ゆすりがハンパないとこも好き。
そしてまさかの山岸先生監禁立てこもり事件発生。
荒ぶってますね~。 もう最高ですよ。{/netabare}
ー12話(最終話)ー
{netabare}枕投げは分かるんだけど、色鬼か…
もっとシンプルに荒ぶって欲しかったというのが本音。
ですが感情を色に例えることで、青春の思いの丈を相手にぶつけるのは、
文芸部らしいのかなとも思います。
少々不満を述べてしまいましたが、最終話のハードルが上がるくらいの、
痛快な青春劇にたくさん笑わせてもらいました!
「愛しているのは和紗だけど、性欲を感じるのは菅原氏です。」
これって思っていても口にしてはいけない事ですよね(笑)
優柔不断な泉の大胆発言…
最終的に納得する和紗もどうかと思いますが。
消えた「純潔」が校舎のど真ん中で復活したり、
ラストシーンが1話と同様のトンネルエンドだとか、
最後まで本当に楽しめました。
でもちょっと冷静になると、結構残酷な終わり方のような…
和紗と曽根崎先輩はハッピーな気がするけど、
他の3人、特に菅原氏の気持ちは…
えっと、考えないことにします。{/netabare}
OPの曲『乙女どもよ。』好きです。
CHiCO with HoneyWorksは恋は雨上がりのようにで知りましたが、
心地良い歌声で、毎回OPを聞くのも楽しみにしてました。