たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ソロモンの鍵
「魔術」という概念ができたのは古代メソポタミア文明から始まり、古代イスラエルでユダヤ教が布教された二代目の王ダビデの息子「ソロモン」から多く知れ渡ったとされる。
古代イスラエルの三代目の王である「ソロモン」は得意の魔術を使って、王都を脅かすユダヤ教徒最大の敵である「悪霊」と対峙し、「ソロモン72柱」と呼ばれる旧約聖書に登場する72の悪魔を使役するとされた。
それはユダヤ教にとっての最初の奇跡であり、エジプトを脱出する際にユダヤ人と神との契約で行われた「モーゼの十戒」と同等の大事件とされる。
ユダヤやキリスト教、イスラム教にとっての最重要人物である「ソロモン王」は、「知恵」の象徴であり、日本人で言うところの「菅原道真」や「聖徳太子」のような学問の神様扱いされている。
さて、「fate/grand order」のゲームをやっている人はわかるかもしれないが、遂に「魔術の創始者」とも言える「ソロモン王」が出てくるのも本作の特徴で、
「キングアーサー」「イスカンダル」「ラムセス二世」「ギルガメッシュ」などの名だたる王から、「アマデウス」「レオナルドダヴィンチ」「ダーウィン」など学問や芸術にいたるまでありとあらゆる英霊と呼ばれる豪傑たちの長として君臨する。
歴史オタクにとってはそれらが一堂に会するというのが面白い訳ですが、アニメの方はおそらくはこの「ソロモン王」VS全英霊という図式になっていて、盛り上げ次第では「FATE」シリーズの最高傑作になるかもしれません。
期待を込めてこの評価です。。。。というか、元ネタって水木しげるの「悪魔くん」でしょこれ。