二足歩行したくない さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
駄菓子の薀蓄はマンガに比べると控えめ
ある田舎の駄菓子屋を舞台にした、実在の駄菓子をテーマにしたアニメ。
テーマとする駄菓子の思い出話や薀蓄、駄菓子で遊ぶ話となっています。
一回の放送で2話の話があるドラえもん形式になっていて、各話完結です。
漫画家を夢見ている主人公「鹿田ココノツ」は家族経営している駄菓子店を継ぐことを嫌がっているのですが、ある日、大手お菓子メーカー「枝垂カンパニー」の社長令嬢であり、駄菓子マニアの「枝垂ほたる」が訪れる。
ほたるはココノツの父、ヨウを引き抜きに来たのだが、店があるためヨウは誘いを断る。
それを聞いたほたるは、あの手この手で駄菓子の魅力を語り、ココノツにその駄菓子店を引き継がせようとするというストーリーになっています。
始まりは上記の通りなのですが、ストーリーはあって無いようなもので、2作目以降はラストまで駄菓子をテーマにした展開が続きます。
ストーリー性があったり感動できるような内容ではなく、ダラダラ見るには良い感じの作品だと思います。
原作の中盤から登場するハジメや紅豊は本作には登場せず、アニメの2期のビジュアルにハジメが登場しているので2期からの登場なのかなと思います。
原作マンガ全巻読了済みなのですが、アニメのオリジナル展開は多めに感じました。
原作は1話あたりのページ数が8ページ程度と少なく、唐突な展開からドタバタが始まってそのまま終わる回が多いので、原作の雰囲気を保ちつ、アニメ向けに変更したのは良かったと思います。
オリジナル展開多めとは言え、キャラクター崩壊やオリジナル設定による原作破壊は無く、マンガはマンガ、アニメはアニメで楽しめるできになっていると思います。
駄菓子の薀蓄はマンガに比べると控えめに感じました。
マンガに比べるとアニメのほうが比較的若い層が見ている可能性が高いためなのか、駄菓子が主役のマンガ版とは違い、アニメの駄菓子は舞台設定の小物のような扱いに感じました。
アニメはアニメで良かったですが、個人的には作者の駄菓子に対する愛と情熱がより伝わってくる原作マンガの方が好みです。
ただ、オープニングで「ヤッターめん」や「もろこし輪太郎」、「わさびのり太郎」、「ごえんがあるよ」などなどの駄菓子のパッケージに描かれているキャラクターが登場するのですが、このシーンはとても良かった。
まさかアニメで子供の頃からよく見ていていたこれらのキャラクターが動く姿が見られるとは、何だかすごく感動しました。