Jun さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
世界にはいろんな生き方がある
色気づいた狂気の10代少年少女に飽きたら、中二病や反抗期特有のキャラだちのない不器用な大人の主人公を思い出してしまう。
90年代前半のヨーロッパが舞台の話が多いです。一話毎に完結していくので主人公以外は毎回ネタにされる人が代わっていきます。貧しくてバカで弱くてもいいんだっていう話が多いし、キートンさんがいつもいつも必ず30分内に助けてくれるので、落ち着いて見れました。普通の人こそいろんな過去があると教えてくれるし、時々泣ける話もある。型にはまりすぎているとも言えますが、国際社会や歴史を勉強できてちょっと得した気にもなれます。
キートンさんは今から思えば、絶対チートですね。考古学者で、特殊部隊教官経験者で、保険会社の調査員って、どうやったらなれたの。
20年近く経ちました。60歳前後のキートンさんは何をいましているのか。ドイツにいるシリア難民を助けているか、イギリス関係で香港にいるか。あるいは日本で女系天皇の研究をしているか。はたまた娘と一緒にパルミラ遺跡の修復を手伝っているか。
現実がアニメを追い越してしまった時代にはこういうジャンルは埋もれてしまうのを待つだけでしょうか。