Jun さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
今ここにある僕達のなまあたたかい終末
設定や前提をあれこれ考え込まずに物語にはいっていけたので見た甲斐はあった。久しぶりに集中して鑑賞できた。既視感もあり安心できたからか。
(大人の)社会は色々と管理しようとするが、絶対的ではないし的を外していることも多い。実際、天気/天候は未だに管理できません。(銃火器の管理や未成年の性の売買もうまく管理できていないと示唆されているが)。ところが社会的に無力な16歳と15歳と小学生が天気の調整に成功する。ファンタジックな方法でですが。(現代社会ではファンタジーをマジメに語るものは精神鑑定が必要だとパトカー内で話してましたね。)
社会やメディアはファンタジーを育てて自分達の食物にする。自分達の論理に置き直し組み込もうとする。でファンタジーは逃げまわって、結局ファンタジックに東京を沈める。
3年後(大人)社会はうまくいってる、問題ないよと18歳になった少年にいう。多少水没したってしっかり管理されているから問題ないのだ。あの自分達の命をなげうった選択って社会が告げたように妄想だったのか。たまたま異常気象でちょっと水没しただけ。
そして最後に三度目のボーイミーツガール。祈る彼女のところだけ日が射してる。しっかりと抱き合う。溢れる涙。
「僕達は大丈夫(じゃない)。」
この異常に明るい終末感が僕にはたまらない。