kochiro さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人が蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲・・・・のようだ
この作品は重く重く、そしてとてつもなく深い。
一話完結、この一話分を観終わると、放心状態。ちょっと時間を空けなければ何も手がつかないほどで、しばらくは次の話が観れないことが多々ありました。食べ物に例えると、とても美味しい食事なのに、必ずひどい胃もたれになってしまい、次の美味しい食事があってものどを通らないって感じです。
一話が30分の作品にもかからわず1時間は経っていると感じられました。これはそう、きっとこの作品自体に蟲が宿っているせいにちがいありません。
この蟲への対処法はなく、ひたすら物語の世界感に圧倒され、この蟲の影響(余韻)が収まるのにはかなりの時間を必要とするのです。
異形の生命に溢れているこの作品の世界観にはもう脱帽するしかありませんでした。この世は人知れぬ生命に溢れている。この生命。生き物。これだけの異形の生命を観てきて、結局、人間こそがもっとも異形な生命の集合体であると感じるに至りました。
街中で、うじゃうじゃしているたくさんの人をしばらく眺めていると異常発生した蟲にしか見えなくなります。
そして眺めているあなたも蟲なのです。
そうだ、山に行こう。