たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
またもや「ジャンプ」から引き離された
少年ガンガンで「ソウルイーター」を描きヒットさせた大久保篤さんの
週刊少年マガジン移籍後の作品。一応、ジャンルは王道の超能力スーパーヒーローものです。
アメリカンコミックにおける「悩める」スーパーヒーローは、MARVELのスパイダーマンやバットマンから始まり、
「ウォッチメン」や「バットマンダークナイトリターンズ」以降、リアルさを増し現在アマゾンプライムビデオで放送されている「THE BOYS」というドラマでは、スーパーヒーローが権力を握って支配すると、スーパーヒーロー向けの娼婦や男娼がいたり、新入りのスーパーヒーローには「パワハラ」や「セクハラ」を強いて、腐敗している姿が描かれます。
面白いのはアメリカ人も「権力」を握れば、男女問わず性欲や暴力衝動の虜になってしまうのです。スーパーヒーローといえど、所詮は「個人」であるという風潮です。
総評として、少年ジャンプの二番手作品に近い印象というだけでなく、設定が散漫で一体この話は何を言いたかったのか、超能力によってもたらされた結果とはなんなのかが全く解決しませんでした。同時期に大ヒットした「鬼滅の刃」だとそのところをもっと掘り下げて描いていたので、キャラクター造形がベテランの漫画家さんだけに残念です。