ヴァッハ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
タイトルなし
絵本や戯曲を見ている気分でした。
不思議と頭がホワっとする作品。
今作は否応無く御都合主義なのです。究極的な御都合主義故に全てが繋がっており面白い。
先輩は利己的で浅いが、この世界にアンチとして存在しているようにも見える。でも作品に倣ったテンションや受け入れる姿勢が見られるので、やはりこの世界の住人なのだなぁと。
対して黒髪の乙女は積極的で、前向きで、見ていて楽しい気持ちになります。知らない世界が詰まっています。
時折挟まれる野次等、刹那的な笑いも挿入されていて、映像作品として優秀だと思います。取り分け演出面が。
こう書くと、どこか今敏作品っぽいと感じられるかもしれませんが、共通する点はいくつかあれど、やはり異なる雰囲気を持っています。
ナンセンスのようでしっかり流れや意味がある。不思議な映画でした。