はあつ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
独り暮らしじゃなくても甘やかされたいのじゃよ
1話を見て、これ、俺の為に制作してくれたんじゃないか?と思えた方、
私と同じく重症です。
作品紹介に掲げられたコンセプトフレーズ、
「現代社会に疲れた全ての人に届けたい、お世話系甘やかしコメディ」
こんなんぶら下げられたら食い付くしかありません!
そのエサに偽りなく、至れり尽くせりのおもてなしの数々・・
・{netabare}玄関開ければねぎらいの言葉でお出迎え
・美味い家庭料理の上げ膳据え膳
・晩酌の相手をしながら愚痴まで聞いてくれる
・膝枕の耳掃除に足踏みマッサージ
・背中を流してもらって
・最後はモフモフ枕の添い寝{/netabare}
最高やないか!!
ケモ耳キャラのビジュアル設定もグッドチョイス!
鳥獣戯画の時代から絵画を通して日本人を和ませてきた(?)擬人化動物。
重度の獣専でも無い限り、あのキャラ画なら余計なエロ萌えなく純粋に2次元キャラに甘やかして貰える。
どこかで見た事ありそうな押し掛け女房的な作品と異なるオリジナリティを持たせ、アニメならではの癒しを与えてくれました。
作画は可もなく不可もなくといったところですが、バトルなどの激しいモーションは不要だからキャラ画さえ安定してれば落ち着いて観れます。
音楽もフォーマットどおりの、OP、EDとものキャラソン仕立てでしっかりキャラ萌えを仕掛けてます。
流石、毎期日常キャラ萌え作品を安定供給してくれてる動画工房さん、このジャンルの製作はお手の物ですね。
声優さんの特筆演技はこれしかない!
和氣あず未さんの時々語尾に漏れる謎の狐声
「ふにゅん(うにゃん?)」
ずば抜けて可愛いかったです♪
以下はチョッと愚痴っぽい感想~
{netabare}
コンセプトは良かったけど、最後まで観終えた正直な感想としては、コメディとしてはイマイチ笑えず、ケモ耳キャラのバリエーションを広げるもケモナー属性を持ち合わせてない私は、見た目と声だけではそれほどキャラ萌えも出来ず。
「疲れを癒す」本旨を満たすのみなら最後のCパート「スーパー仙狐さんタイム」だけ、5分のショートアニメだけで充分だったかもと思えた次第。
好みの問題かも知れませんが、折角の30分枠1クール。せめてメインの二人にはもう少し深みを持たせるストーリー構成にして欲しかった。
序盤から狐の恩返しは匂わせてたが、最終話でやっと1分程度の過去描写は味気ない。
3話目か4話目くらいで、Aパート尺を使って、仙狐さんと前世の中野の回想ドラマをしっかり描いてれば如何だったろうか?
ベタな昔話でも、野犬などに襲われ瀕死の子狐だった仙狐さんを懸命に救った前世中野の優しさ溢れる姿などと、神使の狐となって恩返しに来た時には中野は死に際で、その臨終を見届ける事しか出来ず無念に暮れる仙狐さんの姿なんかを丁寧に見せていれば、それ以降の話で、800年待ってようやく輪廻転生した中野を仙狐さんが嬉々として甘やかす姿に納得の上で最後まで観れたし、キャラへの思い入れやストーリー性も感じて見応えが深まったのではと惜しく思えました。(未読の原作はしっかり描いてるのかな?)
最後に
本作のシチュエーションは独り暮らしの方にはドンピシャでしょう。
とはいえ、妻子と暮らしてても、
早く仕事から帰れば「うわ、もう帰ってきた~」
食事のかたずけや掃除などの分担を怠ると夜中でも叩き起こされ・・
(風呂上がりでも)横を通れば「くさっ」
休日にアニメ観てたら「きもっ」
・・・・・・・・
アカン、黒いモヤモヤが私の背中に~
そんな私も今日も仙狐さんに癒してもらおう
「おかえりなのじゃ。今日も1日お疲れさまなのじゃ。」♪♪♪{/netabare}