二足歩行したくない さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ギター担いだベスパ女とpillowsのメロディで少年が世界を救う的な
エヴァンゲリオンの大ヒットによりやりたい放題無敵状態のGAINAXが、ノリノリで作った全6巻のOVA作品。
ベスパに乗ってギターを振り回す危ない女がいたいけな少年をギターでぶっ叩くと額からロボットが現れてpillowsのメロディと共に悪の組織をぶっ潰すような雰囲気の作品です。
主人公は「ナンダバ・ナオ太」という少年で、失恋してやけっぱちの喫煙JK「サメジマ・マミ美」に絡まれている所を危ないベスパ女こと「ハルハラ・ハル子」にベスパで轢かれるところで物語が始まります。
そんでもってドーンとなってドーンどぎゃーんとなってズゴゴゴゴゴゴとなる内容です。
割と本当にそうなので困る。
一応骨子となるストーリーはあるのですが、作中ストーリーに関する十分な説明はなく、推して知るか詳しくはwebで検索する必要があります。
ただ、本作についてはストーリーは仕方ないからつけたようなところがあり、基本的にはGAINAXの過剰演出と陰キャ向けロックンロールな展開を楽しむ内容になっています。
内容の8割以上はストーリーとは関係せず、まじめに見ようとすると怒涛のように激しいオ〇ニーを見せられて唖然として終わることになるので、ちゃんとストーリーを追いたい方にはおすすめできません。
私自身視聴は2回目ですが、どんな話かと聞かれても作中効果的に流れるpillowsと、ベスパ女とギターとロボットがドーンとなる話以上のものを得られておらず、ストーリー自体は視聴時には理解していた気がしますが、既に忘れました。
ストーリーではなく、ノリを楽しむ作品です。
逆に言えばノレないと楽しめない作品のため、不鮮明で説明不足なストーリーをほったらかしにできるかどうかが評価の分かれ目だと思います。
ただ、そこがクリアできればちょっと他のアニメで比較するのが難しい部類の、紛れもない名作で、テンポとテンションが非常に良く、詰め込んでいるのに疲れない作品です。
少々古い作品ですが、今見ても色褪せを感じさせず、むしろ斬新で新鮮さを感じさせてくれました。
2度目の視聴ですが、すごく楽しかったです。