岬ヶ丘 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
箏版「ちはやふる」の雰囲気漂う作品
作画やストーリー的に「ちはやふる」の箏版という感じの作品。「ちはやふる」と違う点は主人公が男性だという点と、メインキャラの過去がけっこう重たい部分だろうか。
物語は王道なので見てはずれというわけではない。流れは大体予測できるし、展開も既視感があるので安心して見られるが、意外性はあまりない。
致命的なのは箏の演奏シーン。この作品ならではのオリジナリティーを発揮できる場面なのだけど、動きがないのが辛い。まあそもそも箏自体の作画も大変なのに、その演奏シーンを複数人同時に描くのというのは至難の業だ。(これができてるのは「京アニの「ユーフォ」くらい)。それにしてももう少しなんとかならなかったかなという気持ちはある。
また箏のシーンに限らず、原作の漫画に色を塗ってちょっと動かしたような作画が残念。また最終話の終わり方も、事前に分割2クールというアナウンスがあるにしても唐突過ぎる。
よかったのはOP・EDと声優さんのお芝居かな。武蔵役の榎木さんのお芝居はこれまであまり見たことがなかったが、場面に応じて声の調子を使い分けた素晴らしいお芝居だった。
視聴日 19/8/14