「灰羽連盟(TVアニメ動画)」

総合得点
79.4
感想・評価
1551
棚に入れた
7755
ランキング
505
★★★★☆ 3.8 (1551)
物語
4.0
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

不思議な世界の贖罪の物語

以前から気になってた灰羽連盟をやっと見ることができました。謎だらけで不思議な世界の物語で、色々と考えさせられた作品でした。
作中で印象に残った会話があります。「今日という日が永遠に続けばいいのに」「今が今しかないからこの瞬間がこんなに大事なんだ」(第11話より)
各話の簡単なレビューは以下のとおり。
1-6話
{netabare}1話。空から落ちているところで目が覚めた女の子。
天使たちの住む街?タバコを吸ってたり掲示板があったりして人間の世界と似てる。
空から落ちた女の子は繭から生まれて。落ちる夢を見たからラッカという名を付けられて。
背中から羽根が生えてきたけど、グロい。これって死後の世界?天使たちは灰羽と呼ばれてるらしい。
仲間たちの名前はレキ、クウ、カナ、ヒカリ、ネム。小さな子供たちもいる。謎だらけの世界。
2話。普通に羽がない人たちも住んでいる街。ここ死後の世界じゃないの?わけがわからない。
街は壁で覆われて、誰も外に行くことはできないみたい。やはりここは死後の世界なの?
でも、灰羽と羽根がない人たちの違いって何だろう?もしかして死に方?もしそうなら・・
3話。寺院に行くラッカとヒカリ。灰羽手帳をもらうラッカ。
ヒカリが働いているパン屋に行くラッカとクウ。
4話。鳥は壁を超えていける唯一の動物。鳥は想いを届ける?
灰羽はなぜ働くのか?特に意味はないのかもしれないけど、謎だらけの世界で意味を探してしまう。
5話。え、妊娠してる人?死後の世界なのに?今がとても幸せだと思うラッカ。
世界のはじまりを想い描くラッカとネム。
6話。もうすぐ冬がくる。自分の部屋を探すラッカ。クウの様子がおかしいけど・・
みんなからもらった雫がいっぱいになったと言うクウ。
嵐になり、一羽のカラスが知らせて。そして一筋の光が天に昇って・・クウが巣立っていく。{/netabare}
7-13話
{netabare}7話。冬がきて。クウがいなくなって悲しみ、羽根が黒ずんでるのに気づくラッカ。
レキは話をする。良い灰羽と悪い灰羽の話。悪い灰羽は罪憑きと言われることも。
レキは自分が罪憑きだという。罪を犯した呪われた灰羽だと。
8話。自分がなぜ灰羽になったか、自分の生きる意味を考えるラッカ。
私なんていなくなっちゃえばいいと考えて。
鳥に呼ばれた気がして、西の森に入っていくと、そこには井戸があって。
井戸の底には鳥の骨があって、昔知ってた気がして、土に埋めてあげるラッカ。
9話。雪が降る中、ラッカを探すレキたち。
井戸からトーガに助けられ、話師に井戸の底で見た夢を話す。
それは、たぶん、ラッカの灰羽になる前の記憶。ひとりぼっちだと思っていたラッカ。
ラッカは元の世界に帰って心配してくれた人に謝りたいと言う。
でもそれは叶わない。自分は罪人かを問うけどわからない。
なぜかラッカの罪憑きは消えていた。
10話。レキの昔の記憶。罪憑きのレキを介抱するクラモリ。おかげで今のレキがいる。
話師はレキがまもなくいなくなることを伝える。
ラッカは話師から寺院の掃除の仕事をするように言われる。
11話。廃工場の灰羽を訪ねるラッカ。レキの昔の話を聞くけど、他人を傷つけるはずがないと思うラッカ。
ラッカはレキの力になりたいと話師に話す。
12話。壁の向こうに行きたいというレキのために壁を登って死にそうになったヒョウコ。
ラッカは自分の真の名を話師に言われる。殻に閉じこもっていた自分が他人とのつながりを得たという意味。
レキが罪の輪から抜け出すためには、1人ではなく、誰かが隣にいればと考えるラッカ。
そして年が暮れて、廃工場から大きな花火が上がる。
13話。石ころになりたかったというレキ。ラッカはレキの真の名を書いた札を渡す。
そして気づく。裏切られ続けて自ら死を選んだことを。轢死によって。
罪憑きが消えたラッカをずっと妬んでいたというレキ。
でも。レキの日記を読んで、レキを救いたいと改めて思うラッカ。そしてラッカに助けを求めた時、レキの
罪憑きは消えた。そして旅立つレキ。
その後。ラッカは新しい繭を発見する。そしてこの世界の物語は続いていく・・{/netabare}

蛇足的感想。
{netabare}たぶん灰羽とは、事故で若くして亡くなった子供たちが死後に生まれ変わる姿。
その中で、自ら命を絶つ者もいる。その者は罪憑きと言われ、生前の罪を背負う。
たぶんラッカは自分が孤独だと思い込み、飛び降り自殺をし、レキは周りの人に裏切られ、他人を信じられなくなり、電車に身を投げて自殺したのでは。この灰羽の世界でラッカは自分を心配してくれる人の気持ちが鳥となって届くことで、自分の罪を悔い、自分は孤独ではなく心配してくれた人たちに謝りたいと思った時に罪憑きは消えた。レキはラッカの鳥のような存在は残念ながらいなかったが、他人に心を閉ざしていたレキが他人に助けを求め、ラッカがそれに応えてくれたことで心を開き、罪憑きは消えたのではないか。{/netabare}

投稿 : 2019/09/24
閲覧 : 309

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