退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
チェンジアップのような作品!
原作が「この漫画すごい」などの数々の賞を受賞しているこの作品。漫画の表紙やあらすじの印象から戦下の血生ぐさいストーリーを想像していました。
確かに話の大筋はまあイメージに近いのですが、しかしこの作品で最も印象に残っているのは料理や食事、またその時の会話といった非常に緩くてぼのぼのした感じのところなんです。
狩、料理、食事といったシーンにはこの作品の魅力が詰め込まれています。狩ではアイヌ民族知恵や命をいただくことの慈しみ、そして生きるための昔ながらの教えを学ぶことができます。そして、食事のシーンでは同じ席で「ひんなひんな」と言いながら料理を楽しむとともに、そこで交わされる結構くだらない会話、いわゆるおふざけのシーンですね。まるで日常系のアニメを観ているような緩さと暖かさを感じます。
一方、シリアスなシーンはどうかというとこちらも中々の緊張感。他作品にはあまり見られないピリッとした空気が伝わってきます。
そして特筆すべきはそのシリアスなシーンと緩いシーンの空気のギャプ。
「俺は不死身の杉本だぁぁぁー!」
→「アシリパさ〜ん、それオソマじゃないよ〜」
「なんだよこの差は」と思わず呟いてしまいます。
シリアスに戦っていたと思ったら急に緩くなったり、逆にさっきまでなんか楽しく食事してると思ったら敵と殺し合ってたりと、ここまで緩急の差が激しい作品は初めてで、とても新鮮でした。
最後に。アシリパさんの顔芸最高。