テナ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
涙が枯れそうになる
やっと田舎住まいの私の街にも劇場版が来ました^ ^
アニメの続きとシリーズの中で1番好きなヒロインが翔子さんなので見に行きました。
結論から言いますと、とても内容が深くて感動し私は原作は未視聴ですが、私から言わせて頂くと予想以上の仕上がりと衝撃でした。
明かされていく事実と衝撃の展開の数々…しかも4度くらい涙が出そうなシーンがありました。
まずは、翔子さんの正体と彼女の抱えるものがあります。
現在の彼女は心臓の病を持って闘病生活をしている…彼女には心臓のドナーが必要で提供をして貰えないと命を落としてしまう…
高校生や大学生の翔子さん…彼女はドナー提供を受けた後の未来から来た翔子さんなのですが翔子さんのドナー提供者はなんと…主人公の咲太君…彼は交通事故に合いドナー提供の意思表示にサインをしていたのでドナーを提供する事になる未来があるみたいです。
つまり、咲太君と翔子さんどちらの命を助けるかの天秤状態…
中学生の翔子さんが自分の置かれた環境の不満を吐き出した時には泣きました。
私まで涙が出て…
実は私もドナー提供をした事があります。
数年前に家族が白血病に掛かり家族でもドナーが一致すれば即提供出来る…一致しなければドナーは順番待ち…検査結果はドナーの一致で提供はできる。
医者には提供する側にも少なからず負担もあるし休みも数日取らないといけないし私にドナーを提供するか…よく考えて欲しいと言われました。
私は提供を選びました。
だって、目の前に苦しんでる人が居て自分が少し手を伸ばせば助かるかもしれない命がかるんだもの…家族は今元気です^ ^
勿論、咲太君の場合は心臓…私とは状況が全然違います…でも、その時の記憶が鮮明に蘇りました。
事故に遭う未来の回避は…咲太君の命が助かる……でも、回避した場合は…翔子さんの命が…こんな選択は辛すぎます。
自分に置き換えた時自分はどうするだろうか?
咲太君の気持ちも解ります。
自分にとって初恋の人を……恩人の命をすくえる手段が自分にはある…勿論命を軽く見てる訳じゃない…それでも自分に救える命があるなら…その人が自分の分まで幸せに行きてくれるなら…自分が事故に遭う運命なら…それなら回避しなくても…そんな気持ちが生まれ始めていたんだと思います。
そして、咲太君には彼女がいますよね?
麻衣先輩です!
彼女もその事実は知ることになります。
麻衣先輩の気持ちもよく解ります……
だって、自分の大好きな人が居てその人が自分の命じゃなく人の命を優先しようとする…その決意は人から見れば勇気ある決断かもしれない…それでも残された…麻衣先輩は?家族は?友達は?…自分の周りの人はどう思う?
残されたのは悲しみしかない…別に大好きな人が助かれば、翔子さんの命はだなんて割り切れてる訳じゃない……訳じゃないけど、麻衣先輩の気持ちは痛いほどに刺さります。
駅のシーンでは泣きました…
麻衣先輩の言葉を涙を聞いて見たた咲太君は翔子さんに本当の気持ちを打ち明けます。
「生きたいと」
彼女は笑顔で言葉を返してくれます。
翔子さんについて…
翔子さんにとって、咲太は恩人です。
宿題の未来の自分に付いて…あそこにあった書き込みを見たり、中学生の翔子さんの言葉や表情からも恩人意外にも恋愛感情も当時からあったんだと思います。
彼女が過去に来て…咲太君に事故に遭う未来を伝えて選択肢がある事を伝えたかったのかもしれません。
彼は、翔子さんを結果的に救ったのは確かです…それを知った手術後の翔子さんは何を思っただろうか?
本当は苦しかったのかな?
好きな人に…心配してくれた人に元気になったよ!そう1番伝えたかった人の居るはずの場所…そこにその人は居なくて、自分の左胸でドクンドクンと命を刻んでいる心臓がその人の物だった事実を聴くと素直に喜べない…だから未来を知ってもらった上で決めてもらおうと…
だって、もしなんとも思っていなかったら翔子さんは過去に来て未来の話なんてしなければそれで済みますもの。
だから、咲太君の決めた選択肢に…多分、どんな結果であろうと選択してくれた事が嬉しかったんだと思いました。
そして、事故当日…この日、彼は麻衣先輩と翔子さん両方から約束を持ちかけられたのですが翔子さんの約束の本当の意味に気付いた彼は走り出し事故にあいそうになり、それを救ったのが麻衣先輩だった…しかし麻衣先輩はその事故で…帰らぬ人に…
麻衣先輩は結果的に咲太君を救い出したけど……これに関して、麻衣先輩と咲太君が入れ替わっただけ…事故を目撃して救い出す…本当に勇敢で勇気のある行動です。
助け出せばカッコいいしヒーローです。
ただ、助けた側が命を落とす…これはバッドです…
作中で描かれて居ますが、まさかに咲太君状態です。
1番最初に来るのは罪悪感と後悔です。
自分のせいでと責め続けてしまう人生になるかもしれません…まだ、誰かが責めてくれたら少しは気が楽になるかもしれません…でも、助けた側の身内からしたら、その人が自分を犠牲にして救い出した命だと考えると責めにくいかもしれません…この辺りは判りませんが…
私の友達が昔、自分が命を落としても誰かを救えたら、感謝してくれるし、誇らしいし自分が生きていた意味がある、と言っている子がいましたが…正直そんないいものではありませんよね。
きっと、助けられた側は凄く自分を責めて泣いて後悔して、遺族の方に謝ったりと…それでも進まないと行けない時があるその時はもしかしたら感謝される時が来るのかも知れませんが…そこまで行くのに、どれだけ時間がかかるだろうか……
だから、麻衣先輩には他の方法で救って欲しかった……
しかし、麻衣先輩の残した物は咲太君の命だけではなく翔子さんの命…
彼女もドナー提供をしていた…
これは多分、翔子さんの為ではなく、咲太君の為だと思います。
それだけに、どれだけ咲太君の事を大切なのか愛情の深さを感じます。
そして、翔子さんがまたしても咲太君に手を差し伸べます。
本当に翔子さんは凄い人です。
因みに、ベッドと梅サイダーに一服盛って常識的な概念を無くすとこで過去へいけるそうなんで私も試してみますwww
冗談はさて起き…この保健室での会話は名シーンですね。
咲太君の気持ちを知った翔子さん…覚悟はしてたけど泣いちゃったね…そう簡単に割り切れるものではないよね。
そして、過去に行きます。
過去も本当に大変な出来事ばかりでしたが、過去の世界でも、マイ先輩との会話や翔子さんとの会話は名シーンだと思います。
咲太君が何をすべきか誰を救うべきか明確にして過去へ行ったのは良かったです^ ^
流れもスムーズだし、咲太君も麻衣先輩も命を落とさずに済んだ(´艸`)*
ただ、そうなると翔子さん(つд;)
彼女のドナー見つかるの?
私から見たら、もぅ…咲太君か麻衣先輩、翔子さんの誰かが命を失うしない…もぅこんな展開バッドじゃん……皆んなに生きてほいよぉ〜と思う私(つд;)
そこで、流石は主人公の咲太君!
翔子さんを救い出せる唯一の限りなく小さい選択肢に気付く主人公^ ^
流石は咲太君!君が主人公でよかったよ!
そう思った瞬間でした…ただ、この方法だと記憶が…積み重ねた過去が…改変しゃう(つд;)
それでも…咲太君は翔子さんを救うために立ち上がる!
それを告白して理解ある彼女麻衣さん。
死ぬならともかく記憶なら…過去なら…また出会えばいい…出会えたら楽しい思い出を積み重ねられる^ ^
そして、中学生翔子さんとの面会のシーン。
また、感動して涙が(つд;)
もぅ、何回私の涙腺崩壊させに来るの?w
もぅヤダww(´艸`)*
そして、病室に戻る咲太君の見た物は、宿題の未来の自分のプリントに書き込まれた文字。
前向きで素敵な言葉が書かれていました^ ^
さて、ラストです。
最後に咲太君と麻衣先輩が海へ行くと1つの家族が海にいました。
パパとママと元気に燥ぐ翔子さんです^ ^
咲太はその姿を見て全てを思い出し彼女に声をかける…
私はこのシーンが凄く好きかもしれません…翔子さんの顔がアップに移り、不安そうな顔から涙目になり笑顔になり返事を返す。
私の涙腺がまたしても崩壊したのでした。
そこのシーンで泣けたのは本当に大変だったから…誰一人掛けずに元気で居る、多分それが翔子さんの笑顔が私に安心感を与えたからだと思います^ ^
最後まで読んでくださりありがとうございました(♡u ‿u)゚.:。+*
途中かなり長くなってるので後半巻いたつもりですがそれでも長くなりました(>人<;)
本当に劇場まで足を運んでよかったと思える作品です^_^
また、みたいです(´艸`)*
咲太君は保健室で自分には力がないと言っていましたが、そんな事はなく…きっと力があったからハッピーエンドを迎えられたんだと思います。