「グランベルム (TVアニメ動画)」

総合得点
66.7
感想・評価
218
棚に入れた
714
ランキング
2761
★★★★☆ 3.3 (218)
物語
3.0
作画
3.5
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.2

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

魔法少女が変身するかわりに、SDガンダムに載って戦う話

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
かなり挑戦的な作品。これをロボアニメとするか、魔法少女モノとするかは、なかなか難しい問題だと思う。

どちらのファン層にも受け入れられる可能性もありながら、どちらからもそっぽを向かれる可能性もあり。

ただ、アニオリ作品を作ろうという気概は、常に好意的に捉えてます。シリアスな展開が好きなら、なかなか見処があるアニメだと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
内容としては、よくある魔法少女モノと言っても差し支えない。ロボに乗っている必然性もないし。

満月と新月の関係はなかなか面白く、第11話とか泣けた。満月が消える前、最後にBBQするやつ。魔法少女らしいというか、悲しく切ない物語。

また、敵役の狂いっぷりも本作の見処で、ラスボスの水晶も悪くなかったが、個人的には、アンナが良かった。才能に恵まれない、良家のお嬢様。家族の愛情や自らの限界、堕ちていく自分自身に気付きながらも、それでもどうしようもなく転落していく様はどこまでも人間だった。新月に勝ちたい理由が、どこまでもシンプルなのが良かった。

本作、途中までは☆4にしようと思っていたが、土壇場で☆3に下方修正したのは、以下の2点。

①最終バトルでのガンダムパロはやり過ぎ。
本作はもちろん最初から、ガンダムのパロディは入っていると思うけど、12話の「光の羽」「ファンネル攻撃」「キュピーン」「攻撃が全て見える」の流れは、流石にやり過ぎで、ガンダムファンとしては、「は?」と思った。それに、序盤のバトルならともかく、最終バトルの一番盛り上がるところでこれやられたから、なんだか白けてしまった。命懸けで戦ってる魔法少女達を、制作が茶化してどうする? あの「キュピーン」で笑いが起きないと考えるような素人でもあるまいし。せっかくのアニオリなんだから、オリジナルの演出で、最終バトルを盛り上げてほしかった。

②やっぱり私は、ハッピーエンドが好き(苦笑)
本作は、ビターエンドで、それもそれで嫌いじゃないけど、私はやっぱり(安っぽくても)ハッピーエンドが好きです。特に、世界の為にツラい選択をした新月だからこそ、救われてほしい。

最後の転入生は多分、満月なんでしょう。余韻を残すやり方なのは分かるけど、あそこでせめて、(姿は見せず、満月の声だけで)「隣だね、よろしく」とかあれば、☆4でも良かった(満月の生まれ変わり設定で)。新月は、「認識されにくい」だけで、認識できる人がいても悪くないんだから。せめて、「世界にひとりぼっちじゃない」ことを示してくれれば、それで良かったんだけど。

てか、これは自分に理解力がないだけかもしれないけど、新月が消える理屈がイマイチ、ピンとこない。 魔力で作られた人形である満月が消えるのとは意味が違うと思う。魔力を失うこと=消える、なら、アンナや寧々(魔力をもつ普通の人間)が存在してるので、それはない。水晶が、「魔力を消した罪を背負う」「自らの魔力を消すというのはそういうこと」と言っていたが、やはり腑に落ちない。大体、魔力を消すという新月の願いは、マギアコナトスが求め、祝福したものであるはずなのに、誰から罪を背負わされるの? 新月がグランベルムの魔術師になったことで、純粋な魔法生命体のようなものに生まれ変わったのなら分かるが、そんな描写、あったかな?

というこで、最終話を観て、逆にモヤっとしてしまいました。無念。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
作画はなかなか間張ってるな。魔法少女何人かが犠牲にならなければならないのかな? ロボはもっと、武骨な方が好きだな。

2話目 ☆3
会話のセンスは悪くないな。ランドセル、恥ずかしがるの良いな(笑) 動機が個人的エゴイスティックで歪んでて、好きだな。

3話目 ☆3
各キャラの背景の掘り下げ。やってることは完全に魔法少女なんだよな。

4話目 ☆3
仲間が増えたり、ライバルが増えたり。負けのリスクがそこまで大きくないことが、どちらに転ぶかな?

5話目 ☆3
好きとか好きじゃないとか。悪魔的な力だね。

6話目 ☆3
力の無い者には、充分に不幸です。無理は無理ってのは、確かにそうだが、難しい話だな。

7話目 ☆4
天才側の苦悩。そこをきっちりと描き、バトルも熱い。純粋な故に悪、と、純粋な悪。

8話目 ☆3
ローリスクだと思ったら、ハイリスクだった。これで、2対2か。徹夜してるとまた小さくなるのか?(笑)

9話目 ☆3
まあ多分、魔力溜まりとか、人間じゃないとか、そんなんだよね。

10話目 ☆3
水晶の不気味さが、良い感じで発揮されてきたな。マギアコナトス、祝福か、呪いか。どちらをたてるべきか。伏線回収回だね。

11話目 ☆5
このへん、バニー先輩みたいだな。クラスメイトの話、良い話だな。確かに生きた存在の証明がそこに 。誰かの為にやったことが、きちんと相手に届いている。これ、魔力を無くす流れか~。新月だから、見える星。尊い日常回。希望の言葉、ツラいよな~。無かったことにならないという、希望。消えた、、、。新月だけは、認識が。中身が濃い話だったな。さあ、ラストバトル。

12話目 ☆2
キュピーンにファンネルは、やり過ぎ(苦笑) つまりは、水晶も人形ということね。

13話目 ☆2
う~ん。安易だけど、やっぱり私は、ハッピーエンドが好きですね。最後、転入生である、多分、満月に話しかけられたら、☆4にしたけどな。
{/netabare}

投稿 : 2019/10/04
閲覧 : 322
サンキュー:

25

グランベルム のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
グランベルム のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

剣道部が他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ