buon さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
流れる水
すげー面白かった。
何でこの作品の噂を耳にしなかったんだろう?
ざっくり、
ドーワー王国が13の自治区に分かれていて、それの治安部隊というより統治機関がACCAなのかな。
その監察課にいるジーンが主人公。
妹にロッタ、悪友にニーノがいる。
ACCAが警察と役所を束ねる公務員ってところだろうか。
五長官ってお偉いさんがいて、それぞれに目指すところがあるようだ。
自治区は日本の区というより、アメリカの州に似ているかな。
独立というか境界線を隔てて国のように気候も産業も思想も異なる。
離れた島のようだ。
ドーワー区に王族がいて天皇様みたいな政治に関与しない象徴みたいのかな。
口出しはできるのかも。
タバコは高級品のようで、
ジーンはタバコが好きでもらいタバコをする。
しっかりとした世界感や秩序があったが、一回の視聴では拾えなかった。
~かな、~かも、~ようだとしか言えない。
13区、五長官と数字を挙げているが、
いちいち一つ一つを焦点を当てるのではなく台風の目以外は触れるだけ。
私が鈍感過ぎて、些細に見えたことが渦中にあるとは気づかなかった。
ジーンがマイペースで頭が良くて、厳しくも優しい。
国のため、区のため、その人のため、何が大事か良く考えて即決できる。
欲は少ない。
主人公と物語の根底は大筋で王道だが、
こう淡々と世界の広さと物事の大きさを薄っすら感じさせてくれるのはすごい。
結末が以外だった、というより目を眩まされていた。
絵柄がちょっと西洋っぽい、カッコいいし、かわいいが目鼻が通っている。
羽海野チカさんが外国人や老人を書いた感じかな。
何がどうであるかは明確なのに、感情は割と濁している。
結局、人って感情で信念や目標が作られて、それに基づいて動く、
少なくとも自分がそう。
そういうのを見届けよう。