ノリノリメガネ さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
リア充が波乗りする幽霊もの
湯浅監督の新作。
悪くはない。が、前作の「ルーのうた」には遠く及ばないと言ったところか。
{netabare}
本作のキーワードはサーファー、消防士、リア充。
この辺は好みが分かれるところかな、と。
個人的な印象としては、今回は対象をかなり若者向けにしたな、と感じた。ティーンエイジャーから20代くらいのイケイケなパーリーピーポーであれば共感しやすいかもしれないが、もう30代の私には前半のお花畑な恋愛模様はちとキツかった。年代が私よりも上だともっとキツイだろう。
湯浅監督にしては大衆向けになったとの評価も見かけたが、私は違うと思う。本作は逆に若者に対象を絞ってきたのだと思う。「ルーのうた」のほうがよっぽど大衆向けだったろう。
話は割と使い古されている幽霊ものではあるものの、脚本自体は悪くなかったと思う。途中は「あの花」みたいな感じも受けた。
声は片寄くんがまぁまぁひどい演技をしてる以外は良かった。川栄さんは素晴らしかったと思う。
音楽はリピートされすぎてて、洗脳に近いものがあった。
アニメーションはとても滑らか。湯浅監督と波や水との親和性が高いことが改めて証明されていた。
ラストの波乗りに関してはカタルシスが得られるようにできてたと思う。
ワン魚とかセイレーンとか、前作の小ネタがチラッと出てきたのもファンにとっては嬉しいサービスだった。
傑作とは言えないけど、湯浅監督やサイエンスサルのことはこれからも応援したいのでBDが出たら購入したいと思う。
{/netabare}