徳寿丸 さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ゲームなんだね
ゲーム未プレイ。
本来、プレイヤーが彼女達を育成して全国を目指すものらしい。
アニメとしてはよくある部活発足からのそれと同じである。スポ根要素よりは青春(友情・葛藤)の方が色濃いと思われる。試合の作画がちょっと酷い以外はそこまで指摘する部分はなかったかに思う。
やや、物語の評価を高目にしたのは、この作品がスポーツ(競技)に身を置く誰もが抱えるジレンマをあっさりとではあるが描いているからである(私感)。例え親友であろうと創立時のメンバーであろうと実力(上手・下手)の差というものは歴然としてあるという事を誤魔化さず描いているのである。誰しも競技(芸術においても)に身をおいた方は経験があると思うが努力では埋めようがない差を痛感した時のあの絶望感、喪失感といったら・・・。子供の頃は憧れやヒーローと思えばそれで済む。思春期は人生最初の挫折である。無論そのエネルギーを勉学方面(こちらは努力がある程度報われると思う)だったり、自分の役割を見つけたりしてその後の人生の糧になるわけだが、あっさりとそこから逃げてしまったら何も残らないのだ。かといって無理してあがき自分を傷つける必要があるかといえば一概にはいえない。特に昨今では演劇で全員桃太郎とか徒競争は全員手を繋いでゴールとか明らかに個人差というものがあるという事を誤魔化して育ててしまっている子供にいきなり思春期でそこに挑み続けて理解しろというのは無理である。そして体よくネットという非現実社会が彼らの現実逃避を助けてしまっているのだ。それはそれで必要なのかも知れないがつくづく間違った教育というものが人間形成においてどれだけ大きな代償を払わせているのだろうと考えさせられてしまった・・・ん?何の話だ(笑)。
私のツボ:ぼちぼち甲子園の古めかしい因習は改善されてもよいのでは?