麓山モモセ さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 1.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
視聴切りました。(原作ファンの感想)
このアニメ作ってる側の人間が原作の良さを全然わかってないよね。というのが正直な感想です。(私はこの点にかなり怒っています)
ですので、このアニメを観て面白いなと思った人、クソだなと思った人、いずれにしても原作を読んでみることを強くお勧めしています。
【脚本など: ★☆☆☆☆】
なにより主人公である炭治郎の扱いが酷すぎる。
キャラデザについてもいろいろ言いたいことはありますが、アニメオリジナルのちょっとした言動が全くといっていいほど解釈違いで困惑しています。
【声優の起用: ★★☆☆☆】(声優さん自身に文句はない)
有名声優の起用祭り。演技はうまいですがキャラに合っているかと言われると微妙です。「声優さんの個性」と「キャラクターの個性」が喧嘩しています。口は悪いですが、正直声優さんを客寄せに使っているようにしか思えません。
【作画と演出: ★★★☆☆】
凄いところは凄い。バストショットの作画などであまり目パチや髪の揺れなどがなく瞳孔だけが震えているようなものが多くて残念です。力が入っているところは本当に凄い分力が入っていないところとの落差にがっかりせざるを得ません。
【キャラクター: ★★★★☆】
原作のキャラの描かれ方が好きなのですが、アニメ版は原作より若干ウザさが増している気がします。アニメ炭治郎には優しさに押し付けがましさを感じます。
【OPとED: ★★★☆☆】
曲はとても良い。ただ映像のクオリティは低いなぁ、と思います。切り替わりのタイミングなどが微妙すぎるし、なぜそこを止め絵にする?等の疑問が尽きません。具体的にいうとOPで出てくる蜘蛛山編のキャラも5人のうち3人しか出てこない(かつ小さすぎる)点などが気になります。
以下【脚本の解釈違い・補足】
【第1話】炭治郎が街の人に炭を売るシーン。炭治郎が炭の買い手にタメ口なのが気になります。おそらく原作の「猫の匂いがする」「俺は鼻が効くから平気だよ」からこのセリフ回しにしたのでしょうが、通常時の炭治郎が大人(しかもお客さん)にそんな態度をとるとは思えません。猫…は独り言的側面があるから、鼻…は親しい大人であるから例外的にタメなのではないでしょうか?炭治郎はねずこを入れる用の籠を譲り(買い?)受けますがその際もちゃんと敬語で話しています。そうすると、やはり合わせるべきなのはそっちなのではと思うのです。
【第8話】それは浅草の街で鬼舞辻に遭遇する前のシーン。うどんを地面に落とす炭治郎。これは考えれば考えるほど違和感で頭が溢れかえります。戦闘中余裕がない状況でも床に散らばった原稿を踏まないような人間が、動揺していたとはいえ、人の作った山掛けうどんを落とすというのは、ちょっとよく分からない。映像的美しさを魅せつけるためにやった演出としか思えないのです。これは登場人物のキャラクター性を壊してまでやるべきこと?と思い非常にモヤモヤしました。
【第14話】響凱との戦いが終わり屋敷から出てきた炭治郎が伊之助に蹴られる善逸をみるシーン。ここでの炭治郎の行動に出るまでが遅すぎです。これでは鱗滝さんから「判断が遅い」と言われた時から何も進歩していないじゃないですか。しかも炭治郎は心が優しいからこそ判断が遅かったわけで、人を助けるためには(何か板挟みになっている状況でなければ)すぐに行動を起こす人物だと思います。尺伸ばしのためだとは思いますがあそこを伸ばしたのは明らかに愚行です