knightgiri さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
お見事!イッポン勝
2019.7.22
長女が「私も見たい」というので生まれて初めて、映画館で2周する事(それもレンチャンで!)になりました。今度は臆面もなく泣きました。
これだけは伝えたい。私が今回の作品のラストがいいというのは、「選択」という結末だからです。苦難の道でも「選択」したという清々しさが良かったと。
追伸:2回目の犬カットが何処だか、やっぱり判らんかった。(´・ω・`)
2019.7.21
早速見てきました。
「新海誠も流石にマンネリ化の危機じゃない?」、「今回はタイトルもちょっと意味不明だし」・・・・・・という訳でなんとなく斜に構えて映画館いってみたのですが。見事に一本とられました、はい。新海誠の作品のなかで一番の仕上がりじゃないかと私は思います。
キャラの雰囲気、街並み、序盤の盛り上がり、細かな仕草・・・・・どれも以前の新海誠の作品で出てきたパーツ(モジュール)で、使いまわし感満載のはずなのですが、新しい脚本のなかでそれがむしろ「安定感」を感じさせる事に。なんか見ていて「あ、やっぱり新海誠だな」と何とも言えない居心地の良さを感じさせてくれる。ところどころに熱烈なファンを刺激する「遊び心」もあります。
①起承転結、②自然災害、③新宿の街並み(新海誠って新宿がほんと好きなんですかね 笑)、④踏切、⑤雲、⑥落下、⑦雨・・・・・・どの要素をとっても新海誠の過去の作品、「秒速5センチメートル」、「雲の向こう、約束の土地」、「星を追う子供」、「言の葉の庭」、「君の名は」で見たことのあるモチーフなのに。それらが新しい脚本の上でまったく「使いまわし感」を感じさせないところに驚きました。脚本もよかったと思います、この新鮮なネタが枯渇している昨今のアニメ業界のなかでも光を放つ。特に結末は満点に近い仕上がり。「秒速5センチメートル」みたいな救われない感じでもなく、「君の名は。」の「なんだ結局ハッピーエンドか」でもない結末。是非、堪能してください。
映画をみていて新海誠の作品の何処に共感するのか? たぶん、「日常にある光景」のイメージを見事に描くからじゃないでしょうか。絵画で言うと「写実主義」。実写でもなく奇想天外なアニメ映像ではなく、我々が普段接する光景のなかに新海誠が感じる「イメージ」が我々(私?)の心を捉えるのだと。「ありそうでない」感が素晴らしい。
音楽もこれまたRADのバラード曲がピッタリでした。
今すぐにでも再視聴したい、そんな作品です。