「どろろ(TVアニメ動画)」

総合得点
80.6
感想・評価
533
棚に入れた
2202
ランキング
452
★★★★☆ 3.8 (533)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

悪くはない・・・ないのだけれど・・・

手塚原作既読?(2019.7)
いくつか手塚漫画は読んでいて「どろろ」も確か読んでいたと思う(ただ細部は記憶が曖昧)。ただ百鬼丸が最初からどろろ達とコミュニケーションを普通に取れていた(テレパシー的な?だったっけ?)のは覚えている。むしろ2人の軽妙なやり取りが物語を進めていたように思う。しかし、このリメイク版?は百鬼丸がほとんど話す事がなく感情すら持たない人形のような立ち位置で始まる事が原作と大きく異なる部分といえる。故に自分なんかは原作にはない部分だしこの挑戦が吉とでるか凶でるか興味を持った部分でもある。と同時に百鬼丸が人間性を取り戻す過程でより明確にどろろの存在意義を見出す事が可能になったともいえる。またどろろ自身も原作の悪ガキっぽさより愛らしさの方がより強く出ていたと思う。故にこれはこれでありなんだけど・・・うーーーん、なんというか全体的に手塚漫画の人間への不信と希望、どうしようもない愛憎みたいなグサッとくる部分がややぼやけちゃったのかなと少し残念な気もするんだよなぁ。

私のツボ:おこわ


余談:{netabare}本来、作品と関係ない事なので・・・と逡巡しながらも、アニメ好きの一個人として日本アニメの創世記に多大な影響を及ぼした手塚作品に因み先日(2019.7.18)起こった京アニ放火事件について一筆記そうとと思う。
徐々に容疑者身元や動機について情報が明らかになってきているが本人も重体でありまだ真相はわかっていない。今回の事件で京アニ勤務の方々が実に33名も命を落とし更に多くの重傷者が出ている。これほどの甚大な人的被害がアニメ業界を襲ったのである。自然災害ではなく1人の狂人?による悪意?によってである・・・あまりにむごいではないか。この事件について参院選の真っ只中の政府からは何のコメントも出されていない。世界に誇る日本のサブカルチャーの一翼を担うアニメ業界今後数十年に及ぶ人的損失に政府主導でクールジャパン等と持ち上げていた政府が何も発しないのである。そもそもアニメ業界にはびこる悪習(過酷な労働条件等)も見て見ぬふりであり所詮日本アピールに都合よく持ちだしただけであり彼らは結局たかがアニメなのだ。非常に不謹慎ながら今回の事件が国会議事堂爆破で議員300人が亡くなったというなら私は自業自得と気にもしないだろう。なぜなら彼ら税金泥棒の代わりはいくらでもいるからだ。しかし対して狭いアニメ業界でのクリエイティブな仕事は亡くなった33人及び重軽症者の代わりはおいそれとはいかないのだ。もっと政府は今回の事件を重く受けとめるべきだ。業界への配慮を示すべき。もう日本が世界に誇れるものはそう多くはないのだから。
それと別の視点で怖いのは今回の事件で容疑者が前科、精神疾患持ちの場合過度な法整備が行われないかという点だ。いうまでもなく差別に直結するし個人のプライバシーを著しく制限できる方向にもっていけるからだ。返す返すもこの事件は国民生活を著しく息苦しくさせる可能性を秘めている。
そして、メディアだ。この手の犯罪で容疑者が所謂オタクといわれる部類に属する場合、こぞってオタクを犯罪予備軍扱いする無責任コメンテーターが出てくる。その場にアニメとは無縁の人物で固められている場合が多い。そのような意見が出るのは仕方ないにしても実際、アニメに関わる人間も含めた中で意見なり議論なりするべきだ。オタクは悪ありきで主導するのはメディアの悪である。だが冷静にみればどの局も深夜アニメを大なり小なり放送しているわけでオタク悪の論調になった場合、是非MCは「うちの局も深夜アニメやってますがメディアミックス展開でそこそこ儲けてますがこれオタク層がいればこそなんですよね・・・」といってもらいたいものだ(笑)。
とりとめもない話になってしまったが、これを機に国はもっとアニメに対する評価を改めてほしいし、アニメに関わる人たちがこれ以上憤りと落胆に見舞われる事のないよう切に願う。{/netabare}

投稿 : 2019/07/20
閲覧 : 290
サンキュー:

6

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