テナ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
最終回手前で面白くなる努力系作品
面白くなるファンタジーアニメ。
ただ、王族がかなりムカつく!
最初は盾の勇者である尚文には仲間になってくれる人が居なくて、1人の女戦士が味方になってくれて…それを見て私は少し安心したのと同時に「うーん、優しい子だけど…なんだかヒロインらしくないなぁ」と思いましたが…ストーリーが進むとそれが確信に変わりました。
かなりムカつくし人としても最低だし盾の勇者と一緒に私もムカついてきました!
そして、そんな王族につく主人公気取りの槍の勇者にもかなりムカつくしᵋ⁼٩(∗˃̶̀₎౩₍˂̶́∗)۶⁼ᵌ
ただ、この作品の凄さはまさにこれで盾の勇者側に自分が立ち作品内に入り込めてしまう事でしょうか。
作品の中のキャラ達の中では盾の勇者は悪いイメージしかなく、視聴者側では盾の勇者の本当の優しを理解できてしまう。
だから、盾の勇者側につくフィロや本当のヒロインのラフタリアの目線からの視聴もしやすくよく出来ている作品に仕上がっているとおもいました。
その反面、こうした感情の伝わる作品となると好き嫌いはハッキリ分かれてくると感じた部分もありました。
例えば、感動や喜びの伝わる作品なら高評価を得られるかもしれませんが、この作品から伝わるのは、そうした安堵の部分もありますが印象はどうしても王族への怒りの方が伝わるからです(つд;)
ただ、そこえ乗り越えれば面白いと感じる作品だと思います。
一番、印象になった場面はいくつかありますが、中でもラフタリアの話しが一番印象深いです。
ラフタリアの過去は凄く辛いものでしたね。
当時は力もなく…毎日酷使させられ一日一日を頑張って生き延びるのが生るのが精一杯…そんな彼女の心の支えは友達のリファナちゃん。
2人はお互いを支え合っていましたが、ある日ラフタリアが売られてしまいます…後に尚文と出会いますが、力を付けて戻ってきたら友達や同じ亜人族の人達。
親友に会えると思って親友の牢屋へ行くと変わり果てた親友…リファナちゃんの変わり果てた姿が…私はこのシーンはかなり辛くなりました…ラフタリアの気持ちが伝わるといいますか…でも、尚文の言葉がしっかりラフタリアに伝わる瞬間が凄く良かったです。
後、ラフタリアとリファナちゃんの心?の会話も印象的です
他にも王と娘の裁判で尚文の無実が証明されるのは良かったです。
ただ、王の娘の処刑前に槍の勇者に助けを求め、救ってくれないと気付いた彼女が尚文に助けを求めるシーンは自業自得だと思いました。
だって自分のしてきた事の末路ですもの…それで助けを求めるなんて…
一方、尚文の方は処刑所に乱入して処刑意外の処罰を提案します。
色々とされて辛い想いも悔しい想いもしたけれどそれでも彼の取った行動は心の強さが見える場面だと思います。
この話しの後からやっと色々と積み上げて勇者達の物語がスタート地点に立てた気がします。
にしても、三勇者弱っ…これだと勇者じゃなくちょっと戦えるモブ兵士w
アニメ最終戦は尚文の成長が見えましたね。
彼がどれらけ強くなったか、周りの勇者がどれだけ弱いかハッキリしました。
選ばれた勇者でもやはり努力はしないと強くはなれないのがよく分かりましたw
ここから三勇者がどう成り上がるか楽しみですね。
さて、ラストはラフタリアの不安がついに爆発しちゃいましたね。
ラフタリア達に尚文が居なくなっても生きていけるように準備をしているみたいだと…
彼女からすれば、尚文は大切な人で恩師でもあるんだと思います。
ラフタリアは過去に家族を始め沢山の友達や知り合いを失っています。
リファナちゃんもその一人で、自分の周りから大切に思ってた人達が居なくなる…その辛さを知っている…怖さを悲しみを知っているからこそ、大切な尚文が居なくなるかもしれない…また自分の周りから…大切な人が…
戦いの中で命を落としても、すべてを終えて元の世界に戻る…どちらの道もラフタリアの目の前からいなくなってしまう。
そんな不安を表に出した1シーンでしたね。
あのシーンはかなり好きだったりします。
この作品は2クールで最後の最後でやっと前に進み出した気がします。
最初に言いましたが好き嫌いがハッキリ出てしまう前半ですが見続けたら面白くなりやっといい作品になり始めたのかな?と思えた作品でした。
後、EDが作品の世界観に凄くあっていて私かなり好きですw