大重 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1話がピークだったかも…。
1話感想 4.4 お母さんが冒険の旅についてくるという着眼点…めちゃくちゃ面白いじゃないか。
創作の世界では少年少女が冒険の旅に出る時は、親は死んでいるか、生きていても存在は基本無視されるものです。
それがお母さんが全面的についてくるとか…めちゃくちゃ面白いじゃないか。
まあ普通子供だけで危険な旅には出さないよね。
普通に考えて15~6歳の子供たちだけでアフリカ旅行に行くと言ったって快く送り出せる親はずいぶん薄情だと思います。親が元気ならそりゃ着いていくわ。
他作で親が付いてこない理由としては、親がついてくると主導権を奪われてしまうからですね。親の言いなりに動く主人公なんて普通つまらないですから。
本作では親にとっては不慣れなゲームの世界ということで、自然と主人公が主導権をとれるようになっていると思います。
思春期の少年にとっては、母親ってのは一番近い他人であり、味方だけどどこか乗り越えるべき存在で敵でもある。うざいし気恥ずかしいしで、素直になれないものです。
そうした親に対する複雑な少年心理、物語のテーマとしては面白いですね。
勇者としてどれだけ格好つけても、過保護なお母さん同行というだけで情けなさが溢れ出す、コメディとしても面白いし。
このテーマはもっと生かしても良いと思います。
まあ、実母ってヒロインとしてどうなのかって問題は、まあどれだけ可愛く描いていも実母はちょっと…、と思いますが。
私が妹スキーなのは実妹が居ないからだし、イメージできるのはキツイですね。
でもパーティメンバーは息子のお嫁さん候補という考えとか。母親ならではの視点は新鮮で面白いですね。
以前からCMなどでタイトルは見かけて、タイトルのインパクトだけで面白そうでしたが、実際に見ると予想以上の面白さでした。
作画も申し分ないレベル。J.C.STAFFは良い仕事をしています。
これは先が楽しみです。
全話感想 3.9
大いに期待して見始めたのですが、終わってみると正直イマイチだったかも…。
まあどう作るかは、割と難しかったと思います。
でも実母がメインヒロインで、他のヒロインも居るけどお母さんに一番ドキドキ、という展開が一番盛り上がったんじゃないのかな。
そういうふうに振り切れもせず、内容も全般的に中途半端で…。
着眼点はすごく良かっただけに、この発想を活かせなかったのは勿体ないです。