Acacia さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
箱庭物語だけど中々楽しめた。
ネトフリで視聴。
全体的に家族愛と
「家族というシステム」に対する定義への問いかけでもありました。
自分は箱庭の様な世界観が少し苦手で、
ロードムービー。世界の様々な顔や
視点が堪能できる物語が大好物なんですが、
ピンドラは珍しく楽しめました。
重く暗い空気感のテーマを扱っていますが、
それだけでなく、同時に常に主人公達に付いて回る
マスコット(ペンギン)達のコミカルな愛らしい
アクションにニヤニヤしっぱなしでした。
あいつらは結局何だったんだ(笑)
作画や演出も個性的で
実は幾原監督の作品は初めてなんですが、
少し「ウテナ」にも興味が湧きました。
個人的に冠葉の演技は少し下手だけど、
凄く色気があって好き。
唯、後藤圭二さん作画監督の回(2回あったかな?)は
擁護できないかな…。ちょっと個性的の度合いが大きすぎて
それまでの流れを断ち切っています。
正直理解できていない事もたくさんあります。
95年の自分は、ただ遊ぶ事しか考えられない様な
幼いガキで、あの事件も現実味を帯びていませんでした。
今尚、日本の現代史に刻まれている95年の事件を
モチーフ、題材にしたのは凄く勇気と大胆さを
スタッフに感じると思いますし、
そこに創作物としての要素を加え
人が生きる事。
出会いや死の運命はそもそも定められた物なのか。
改変する事。抗う事はできないのか。
人間の正に活力。足掻き。
「生存戦略」を描けていたと思います。