透明猫 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
魂の浄化の物語
原作は知らず、アニメ放映からも10年以上経って初視聴。
評判だけ知っていて、内容に関する情報は一切入れずに観たのが幸いでした。
理想のヒロインたち、楽しい友人、理想の家族(渚の家族ですが)……。
青春ゾンビである私の魂を存分に浄化してくれました。
また、幻想世界(?)というのでしょうか、
序盤から最後まで断片的に登場するシーンが、いかにも「伏線」という感じ。
{netabare}
何かとんでもない事が起こり、劇中で世界が終わったりするのだろうか?
なんて思って、ついつい後が気になってしまいます。
(結局、そういう事にはならないワケですが……)
{/netabare}
EDの「だんご大家族」の意表を突く感じも「後々何かある」感があり、
こういう所が巧いなぁ、と。
それ以前に「だんご」は名曲すぎて1話終わりの時点で、ワケも分からず泣きましたね。
曲のチカラだけで泣かされたのは初の経験かもしれません。
ADVゲー原作という事で、ヒロインの渚と最初の出会いをした後は、
AIRと同じようにサブヒロインのエピソードが展開されていきます。
ちなみに、こういう形式は個人的にはあまり好みません。
そのキャラの用が済むと、ないがしろにされてしまいがちだからです。
(ルート分岐するようなゲームが原作だから仕方ないですが……)
まあ、本作ではAIRと違ってサブヒロインが仲間として残りますので、
使い捨て感は減っており、それほど嫌な感じはありませんでしたね。
(ことみチャンの扱いに不満があったり等はしますw)
それから、ヒロインのタイプが似通ってるのも気になりました。
「守りたくなる系」は私の最大の急所なのですが、
4人も(渚、椋、風子、ことみ)出てくると流石に困惑しました。
残り2人は男勝り系という事で似ているし……。
まあ作品に入り込んでしまえば、違いは見えてくるんですけどね。
{netabare}
ところで、後半に風子が(バンクまで使って)脈絡もなく度々再登場するのは、
悪ふざけっぽく感じました。記憶が残ってないという設定も残念。
(この不満は、アフターストーリーにも続きます)
{/netabare}
ともあれ、評判通り本作の真価は2期のアフターストーリーでしたが、
1期での思い出を積み重ねてこその2期でしょう。
素敵な作品でした。