タック二階堂 さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
魔族少女と魔法少女のゆるふわ日常友情物語。
詳細は公式でも。
なんか夢枕にご先祖様が立って、お前は魔族だから
魔法少女をぶち転がせと言われ、朝起きたらツノと
尻尾が生えましたよという話。
きららアニメだから、ゆるふわ日常モノで。
「ぼっち生活」のカイちゃんとアルのやり取りと
いう感じですかね。
制作はJ.C.STAFF。
なんでしょうね。「とあるアクセラレータ」に
リソースを振ったのか、背景がほとんどテクスチャ
という手の抜きよう。
背景描くの面倒なんですねえ。
まあ、四コマなのでしょう。そういうテンポ感は
ありますが、ギャグは面白いわけでもなく…
3話まで様子見ですね。
=====第2話視聴後、追記です。
誰かも指摘されていましたが、要するに構図は
「ガヴリール・ドロップアウト」ですね。
今んとこガヴリールには全然およびませんが。
30分枠がとても長く感じました。
まあ、有り体に言えば面白くないです…
次で判断します。
=====第3話視聴後、追記です。
ある意味、制作スタッフは超優秀かもです。
この弱いストーリー、ギャグを支えているのは、
優子のCVである小原好美さんに尽きます。
この人の喋り方は天賦の才だと思う。
「かぐや様は告らせたい」の藤原書記でわかる
通り、「魔法陣グルグル」のククリでわかる通り、
普通に話しているだけで、何か面白い感じになる
という才能をお持ちです。
ベクトルは違いますが、余人に代え難いという意味
では新井里美さんと同じですかね。
これは他の声優さんが演じていたら、たいして
面白くないということで初回切りしていたかな。
ヒロインに小原好美という人を起用したことが
最大のヒットかなと思いますね。
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
しばらくノー天気な街角の魔族少女の学園日常
アニメとして、少しずつ面白くなってきたかなと
思っていましたが…
ここ数話、桃が体調悪くて魔力が減衰しました
と。そして魔力がなくなったら消滅してしまうと。
要る? そのシリアス展開。
{/netabare}
なんていうか、このせいで数話ずっと、何か引っか
かった状態でコメディ的にも楽しめていない
感じなんですよね。
どうせなら、ずーっとポワポワしたシャミ子と、
周りがつっこんだりつっこまれたりする日常アニメ
を貫いたほうがいいのにって思いますね。
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
闇落ちしかけていた桃を眷属に誘うシャミ子
だったが、断られ、またこれまでみたいな日常が
始まりますよというオチで終了です。
{/netabare}
きらら系ということで、ゆるふわな日常まぞく
アニメかなという感じでしたし、いちおう序盤から
中盤まではそんな感じです。
ただ、後半からの桃の闇落ち的な流れが、
なんとも作品全体にジメジメした感じが漂い、
ポケッと観ているだけなのに、なんか奥歯にね…
悪くはない作品なんですが、きららアニメ
ということを前提に、以下の点がうーん…
・とにかく尺に押し込むためか、マシンガンの
ような早口のセリフ。特にシャミ子。
・きららとは思えないシャミ子のエロいおっぱい
強調の危機回避スタイル。
・桃の抑えた演技のせいか、音量が小さく
聞き取りにくい鬼頭明里さんの演技。
・作品全体をトゲが刺さったような湿った雰囲気に
してしまった桃の闇落ち。
ただ、シャミ子のCVを小原好美さんにしたのは、
大当たり。ツッコミがいい感じで面白くなって、
これが完走できた理由でもあります。
それと、これはさすがJ.C.STAFFだと思うのが、
とにかくキャラデザの可愛さだけは死守しようと
いう作り。作画は一定水準以上をキープしていた
印象です。今期4本も同時に走らせていたのに。
トータルとして「となりの吸血鬼さん」と似た
ような評価の日常アニメとなりました。
悪くはないけど突き抜けるような面白さがある
日常アニメではないというところ。