RFC さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ダンまち本編の一方そのころを描いた アイズが主人公のスピンオフ
原作未読。
ダンまち本編が面白かったので、
こっちも飛びつきました。
【作品概要】
ダンまちの主人公ベル・クラネルが目標とし、片思いの相手
アイズ・バレンシュタインが主人公のスピンオフ。
ロキファミリアにスポットを当てて描かれています。
【作品に対する感想】
こっちのほうも王道RPG的なノリで面白かったです。
とある魔術の禁書目録
と
とある科学の超電磁砲
で言うならば、超電磁砲の立ち位置の作品でした。
本編のダンまちとほぼ同じ時間軸で、アイズや
ロキファミリアがどう動いていたかが描かれています。
ダンまちの裏側で「ほほぉ、こうなっていたのか」と
にやにやすることが多かったですね。
ダンまち本編が好きであれば、
ソードオラトリアもお勧めです。
1)物語
ダンまち本編もそうですが、やっぱり成長を描いた
物語ですね。ダンまち本編ではアイズがレベル6に
簡単に上がったような印象でしたが、
全然そうではなかったです。
また、ロキファミリアのレフィーヤという
エルフの魔導師の成長ががっつり描かれてます。
むしろこの娘が主人公?
才能はあるのにビビり…。
目標や目的は人を成長させますね。
アイズの可愛いところが沢山描かれており、
評価爆上げではないでしょうか。
アイズの出生や世界観などについても徐々に情報が
小出しされています。
ただ、フラグは結局未回収なものも多く、
相変わらず全貌が不透明なため、
続きをよろしくお願いします。
(特にウラノス陣営と魔石をポリポリ食べてる女)
2)作画
ダンまち本編がレベル1~レベル2のパーティーでの
戦闘だったため、ドラクエでたとえるならメラやギラで
戦ってる感じでした。
(後半リューさんなどがレベル4でしたが)
しかし今作はロキファミリアの精鋭がメインキャラ
ということでレベル3が雑魚呼ばわりされ、
アイズのレベル5ですら平均値という
恐ろしいパーティーです。
ドラクエでたとえるならイオナズンやベギラゴンが
飛び交うド派手な戦闘でした。
あとキャストさんも言ってましたが、巨大いも虫が
キモすぎです。ご飯食べながら観るものではないという
レベルでキモイです。
3)声優
印象的なのはロキファミリアの皆さんはブチ切れた時と
普段のギャップがすごいですね。
4)音楽
EDのdaybydayはレフィーヤがお弁当を作っている様子が
パステルっぽい色彩で描かれています。
すごくかわいくていいですね。
OPのほうもちょっとお花畑が入った感じで、
途中ヘスティアがアイズにジャブを打つ所で噴きました。
5)キャラ
①レフィーヤ・ウィリディス(15)
今作の主人公ではないかと思われるほど
がっつり描かれていた人。
ダンまち本編でもときどきモブ的に映ってました。
百合描写と妄想癖は好き嫌い分かれそうですが、
私は笑ってられました。(やが君で開発された?)
ベルへの嫉妬と対抗心で弱点を克服し、
心が成長していくのは好感が持てました。
②アイズ・ヴァレン何某(16)
むくれたり感情の色が少しずつ出てきて
可愛さ爆上げの剣士。
レベル5でも苦戦する相手続出で、
必死なアイズが見れるのも今作のいいところ。
この子のぽやーっとした顔、
みなみけっぽく見えるんですが気のせいですか?
③ロキ
酒豪でセクハラの神。有能でありながらダメな上司を
演じてるこの人、割と好きでした。
「思う存分飲めぇ!」が印象的。
④フィン・ディムナ(40)
アイズをたしなめているところとか、
ちっちゃいけど団長ですね。
59階層の戦いでの鼓舞は鳥肌立ちました。
⑤リヴェリア・リヨス・アールヴ
ファミリアのおかーさん的存在。
アイズやレフィーヤにとって良き師。
レフィーヤ達に試練を与えるも、
ちゃんとフォローしているところが好感持てました。
⑥ガレス・ランドロック
こういう豪傑なおっさん好きです。
59階層での戦いで死亡したかと思ってましたが、
生きてて何よりでした。
⑦ティオナ・ヒリュテ
ちっちゃいほう(何がだ)。
笑顔でミノタウロスを蹴り殺してたあたりコエーと
思いました。ダンまちの時の作画で違和感あったのが、
覗き回で姉と変わらん位のサイズだったのが「?」でした。
⑧ティオネ・ヒリュテ
でっかいほう(だから何がだ)。
ブチ切れると鬼面と化し、フィンの前では猫なで声の娘。
ピーキー過ぎて扱いが大変そうです。
⑨ベート・ローガ
ダンまち版アクセラレータ。
魔法をまとって属性攻撃する戦闘スタイル、
超かっこいいです。あと、文句言いながら従ってしまう
わんこがだんだん可愛くなってきました。
さらにリリにベルの救出を頼まれて断れないあたり、
アクセロリータ同様ベートロリーガかなと(笑
6)好きなシーン
{netabare}
①借り物の剣を折ってのアイズの第一声
そっちかよ!って突っ込まざるを得なかったです。
この娘やっぱり天然です。
さらに弁償額を聞いた時のひどい顔(笑
②殺人事件現場で疑われるロキファミリア女性陣
一人ひとり聞いていったあたりでオチは読めたんですが、
やっぱり噴きました。ひでぇ。
後の身体検査のシーンもこいつら真面目に調べる気
あるんかってノリで笑いました。
③フィルヴィスの心を溶かしたレフィーヤ
胃が痛くなる//ようなバラバラパーティーの調整役に
なってしまったレフィーヤがフィルヴィスの心に
切り込んでいったシーン。
こういう心の強さがあれば魔法もちゃんと最後まで
詠唱できるんじゃないでしょうか。
デレた後のフィルヴィスの笑顔もかわゆーてかわゆーて。
④ロキ「遠征に行きたいかー」
ウルトラクイズかよ!
このネタ何歳くらいまで分かるんかいな。
⑤モンスター共食い
結構えぐいです。キモイです。
⑥59階層の戦い
見どころ多すぎでした。
超長文詠唱+連続魔+高速詠唱で屈強なロキファミリアを
瞬殺しかねない反則的な強さの精霊。絶望感満載でした。
それをベルをダシに鼓舞するフィンの演説、
心にずんときました。
年長組の頑張り具合がすごかったですね。
{/netabare}
2019/11/9追記
7)原作について
率直な感想…先にアニメを見てよかったです。
というのがアニメの方が割とレフィーヤの百合部分を
強調して描いており、割とゆるい印象なんですよね。
でも原作を読んだ印象はかなり熱量こもった描写が多く、
レフィーヤの命をかけた必死さが熱く伝わってきます。
特に24階層の食糧庫、59階層の堕ちた精霊との戦いは
激アツです。
ベルVS強化ミノタウロスのシーンに匹敵するくらいです。
逆に言うとアニメの方はあの熱量を作品からサルベージ
出来ていなかったかなと思います。
ダンまち本編に比べ世間の評価が低めのソードオラトリア
ですが、ポテンシャルは十分にあると感じています。
そのあたりを修正した2期を期待しています。
2020/6/14追記
再度オラトリアの原作、アニメをさらいました。
で、ちょっと思ったこと。長いので畳んでおきます。
{netabare}
➀なぜオラトリアはアニオリを追加したのか
アニオリで入れたレフィーヤのお花畑妄想。
逆に削られたバトルの厚み。
なぜこうしたのかを考えると、
とある科学の超電磁砲を意識したのかなー
と思ってしまいます。
似たような関係にある禁書と超電磁砲を比較すると、
少なくともあにこれに所属する視聴者は
禁書よりも超電磁砲を評価していると言えると思います。
【あにコレランク】2020/6時点
1期 2期 3期
禁書目録 99位 108位 966位
超電磁砲 28位 72位 -
ダンまち 258位 607位
オラトリア 695位
超電磁砲は本家の禁書に比べバトルを抑えて日常シーンや
心理描写を多く入れてます。その結果、キャラが
深堀されて物語に感情移入しやすくなったことで、
禁書を上回る人気となったんだと思います。
その辺を意識してオラトリアは原作よりも
ゆるい成分を盛ったのかなと。
ところがダンまちと比べ、
オラトリアの評価は低くなっています。
超電磁砲のゆるさが活きたのは
禁書が「やばい魔術系が深くかかわる世界」なのに比べ
学生の色が強い超電磁砲の世界観だから
生きたのだと思います。
一方ダンまちは本家のほうが新興無名ファミリアの
物語に対し、オラトリアは都市最強ファミリアの
物語です。(とある と逆)
レフィーヤのゆるい描写を入れることで、
かえってファミリアの空気感とちぐはぐなものになり、
キャラの深堀どころか、レフィーヤがただのおバカな娘
のような描写になってしまったのかもです。
➁アニメに不足しているオラトリアの魅力
・ヤバさが絵に落としきれてない
・もしくは説明不足で作中から読み取れない
・負傷度合いが軽すぎて、敵がそこまで強く見えない
具体的には
リヴェリアの魔法がどれだけ出鱈目な威力か。
レフィーヤがレベル3でありながら魔力特化で
どれだけ高出力になっているか。
そもそも習得できる魔法は最大3つまでって
制約説明されてましたっけ?
レフィーヤのエルフの魔法を召還する魔法が
いかに反則か。
フィンのバーサーカー化がどれだけ桁違いか。
食人花がどれだけ凶悪か。
・バトルの中で描かれたキャラの必死さや熱量が足りない
レフィーヤとベートのやり取りをほんの少し削ったために、
それが見えなくなっちゃいました。
食糧庫はベートとアイズがいてもあと一歩で
全滅っていうくらいやばい状況だったんですけど…
そう見えないですよね。
{/netabare}
もったいない!
円盤の売り上げ状況からオラトリアの2期は厳しいかな
と思い、私はアニメの後の原作にも手を出しました。
フィン超かっこいいですよ。女性ファン必見!
ティオネ・ティオナの過去。
ベートは浮き沈み激しいですが、
彼の人となりは分かります。
冒険者になりたてのアイズ、、、超問題児(笑。
などなど
ロキファミリアの深堀がどんどん進んで非常に面白いので、
やっぱり映像で見たいなーと思ってしまいます。