透明猫 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
繊細な宝石細工のような超名作
水の中に住んでる?水中で火が燃えて、テレビまである?
……ファンタジーとは言え、こういうのはちょっとね。
現実離れした設定って、入り込みづらいんだよね……。
なんて思いながら視聴開始。
とんでもない勘違いでした。
非の打ち所がないストーリー展開。半端では無く美しい画作り。
私のベストお気に入り作品となってしまいました。
(驚く事に「最初の方だけ」とかでは無く、ずっと画が美麗なんですよね)
この作品は徹頭徹尾、登場人物の繊細な感情がしっかりと描かれます。
セリフ、表情、動き、背景、音楽などなど……。
全ての要素がハイレベルに融合して、完璧な作品が組み立てられています。
巷の作品に大なり小なり感じる、不自然・強引な展開、
「キャラが道具にされている、大切にされてない」
といった嫌いな要素は、本作には全く感じませんでした。
本当に丁寧に作られていると思います。
登場人物もみんな好感の持てる良いキャラで、観ていて心地良いですね。
特に「まなか」は可愛く、私の大好き要素満載であります。
そして、2クール目が始まった瞬間「こう来たか!」という驚きと感動。
(後から考えたら、諸々の設定は元々これをやる為にあったんでしょうが……)
とにかく物語の構造がカッコ良すぎでシビれました。
ビックリする展開なのにもかかわらず「これしかない」という着地。
後半のOPは何度も繰り返し見てますが、その度に泣いてしまいますね。
(物語の展開に沿って微妙に画が変わるのも粋です)
これは文句の付け所が無い、至高の名作だと思います。