WKUQK20893 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
名作だが理解されにくい
このアニメは25話と最終話で視聴者を置いてけぼりにすろ。私も最初、唐突に始まった主人公の自問自答、そして26話ラストの意味が理解できなかった。だがそれは劇場版の「air/まごころを君に」を見ることで解決するだろう。このエヴァはアニメと劇場版でセットなのだということを理解してほしい。そうすれば、この作品の魅力を知ることができる。いまから2つの面からエヴァを評価したい。エヴァをロボットアニメという側面から見たとき、私は電源ケーブルという設定が素晴らしいと思う。エヴァを動かすには電源が必要、それなしでは5分しか動かない、という制約が、戦闘に緊張感を与えている。また、1話から登場する人型汎用決戦兵器ヱヴァンゲリヲンとは何なのか、という謎も物語の大きなテーマといえるだろう。もう一つ、エヴァは人間ドラマとしてもよくできている。主人公を責める大人たち、しかしその大人たちにも弱さや自らのエゴがある。これが作品を通して描かれている。たがいに傷つけあい、恐れ、それでも他人の温もりを求める。その人間であるが故のジレンマが作品の主題だと思う。完璧な人間などいない、そのことをこのアニメは教えてくれた。間違いなく名作だ。