とりッピ さんの感想・評価
1.5
物語 : 1.5
作画 : 1.5
声優 : 1.5
音楽 : 1.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
少女漫画のテンプレ押し売り
少女漫画原作のアニメ化は多々あるがその中でもキャラ、話ともに個性がなく展開が遅いため観ていて疲れる。
まず一番の要、主人公である双葉は素直で元気なモテる女子。オタクで一芸を隠し持っているわけでも、ガリ勉でも、根暗でも、男装でもない、極めてフツーの女子高生。モテる以外フツーすぎて主人公であることを忘れるくらいの存在感である。色んな人との関わりによって変わっていく成長物語でもない。
{netabare} 序盤で洸と再会してから誰がどう見ても明らかに惹かれあっていて、イチャついているのに、自分は洸が好きではない!と宣言したり、悠里から洸のことが好きだと告白され、友達の好きな人を好きになっちゃいけない。惹かれていく想いを断ち切らなくちゃいけない。と発車する電車に乗った洸に対して、忘れ物をしたから戻ると嘘をつき、もし洸が電車から降りてくれたら、好きな気持ちのままでいる、降りずに電車で行ってしまったら好きの気持ちをやめるという賭けを心の中でしながらも、降りて!と願い自分の本心に気づくなどめんどくさい性格だとも思える。
対するお相手の洸は過去に事情があり爽やか少年から一点、クールな性格に変わってしまった男子。
その2人を囲むのは、双葉と三角関係を繰り広げる洸のことが好きな悠里、先生(洸の兄)が好きな修子、その修子が好きな小湊という面々。
…これでもかという少女漫画の王道(笑)
悠里が洸のことを好きになるきっかけも、川が渡れず泣き出した悠里に洸が手助けしたことという何とも安直な設定。川を渡れないないくらいで泣き出す女子高生とは苦笑
他にも未成年の中学生に親のガン宣告する医者がどこにいるんだとツッコミどころ満載笑笑
{/netabare}
わざわざ観なくても展開が予想でき、その予想を上回る展開が待ってるわけでもない。
作画は可も不可もなく。声優も双葉の声が騒々しいと感じることがあるくらい。
OPは女子高生から人気のハニワで歌詞の内容も物語にリンクしておりよかった。
10代の女子や特別ピュアな人にはトキメク作品だろうが、いい大人には響かない。
また、いつまでもウジウジグダグダ悩んだり、洸の心にズケズケ土足で踏み込むモテ主人公に最後まで共感できる部分が1つもなかった。