スライムベホマズン さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
面白かったビーム!
原作は未読です。原作者のカツヲ先生は2018年冬アニメの「三ツ星カラーズ」と同じ作者さんです。会話のノリやギャグが独特で自分はけっこうツボです。「三ツ星カラーズ」は中盤からだんだん面白くなっていったイメージがありましたが、「ひとりぼっちの◯◯生活」は2話くらいから面白かったです。そして最終回まで毎週観るのが楽しみでした。
内容は、極度の人見知りで人付き合いが苦手な一里ぼっちが、幼なじみで小学校時代の唯一の友達とのある約束を果たすため、中学校でクラスの全員と友達になることを目標に頑張っていく物語です。その友達作りの過程をコメディに描き、登場人物はみんな可愛いし良い子ばかりの、温かくハートフルな日常系友達作りアニメです!
まず非常に良いと思ったのは、キャラクターの名前が非常に覚えやすいという点です。「一里ぼっち」「砂尾なこ」「本庄アル」「ソトカ・ラキター」など、名は体を表すといいますか、キャラの性質とリンクさせた名前でとにかく面白い!たくさん作品観るとキャラの名前が出てきにくいことがありますが、そう言う意味でもこの名前システムは逆にありだと思いました。
正直、1話見た時点ではぼっちちゃんのキャラが少ししんどいかなと感じましたが、ぼっちちゃんの不器用だけど優しくて一生懸命な性格が応援したくなり、非常に魅力的な子だなとすぐに思いました。そして友達になった仲良し組とのやりとりはとても微笑ましく、癒やされます。そのような何気ない会話も最初から最後まで魅力的でした。最終回、{netabare}最後ぼっちがなこちゃんに「友達になってくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えるシーンは思わず泣けてきました。またその直前の、三ツ星ベーカリーの窓に後ろ姿が反射する、1話との対比のシーンには痺れました。そのときに流れるED2番の歌詞とも相まって本当に素晴らしかったです。{/netabare}
この作品を観るまではタイトルの意味合いは「独りぼっちの◯◯生活」だと思っていました。しかし、当たり前で今更かもしれませんが、本当は「一里ぼっちの◯◯生活」でした。一里ぼっちちゃんの、大切な友達との可愛さ満点の物語。本当に観て良かったと思いました。「はるかなレシーブ」に続き30分アニメ単独元請け2作品目にして、ここまで素晴らしい作品に仕上げてくださったC2Cさんはこれから注目したい製作会社さんだと思いました。ありがとうございました!